【映画感想】「スパイダーマン ホームカミング」 | そーす太郎の映画感想文

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しれっとネタバレしたりするんで気をつけてください。

 

 

 

 

※ネタバレあり

 

 

 

 

 

スパイダーマン ホームカミング

 

マリサ・トメイに育てられたい人生だった

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監督: ジョン・ワッツさん

脚本: ジョナサン・ゴールドスタインさん、ジョン・フランシス・デイリーさん、ジョン・ワッツさん、クリストファー・フォードさん、クリス・マッケーナさん、エリック・ソマーズさん(多いな!笑)

出演: トム・ホランドさん、マイケル・キートンさん、ジョン・ファブローさん、ロバート・ダウニーJr.さん、マリサ・トメイさん、他

原題: Spider-Man: Homecoming

上映時間: 133分

お話: 社長に認められたいスパイディーが頑張ります。
好き度: ★★★☆☆ 3.5/5.0点
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MCU版スパイダーマン「スパイダーマン ホームカミング」を観てきました。
とっても楽しみました!(°∀°)b が、もっと良くもなったかなぁなんて思ったり…という感じ。
 
あらすじを映画.comさんから拝借すると、ベルリンでのアベンジャーズ同士の戦いに参加し、キャプテン・アメリカのシールドを奪ったことに興奮するスパイダーマンこと15歳の高校生ピーター・パーカーは、ニューヨークに戻ったあとも、トニー・スタークからもらった特製スーツを駆使し、放課後の部活のノリで街を救う活動にいそしんでいた。そんなニューヨークの街に、トニー・スタークに恨みを抱く謎の敵バルチャーが出現。ヒーローとして認めてもらい、アベンジャーズの仲間入りをしたいピーターは、トニーの忠告を無視してひとりで戦いに挑むのだが……。というお話。
 
 
とにかくこの映画が素晴らしかったのは学園描写でした。「パワーレンジャー」もそうでしたが、明らかに「ブレックファストクラブ」を意識して作られたであろう学園ドラマの数々がとても愛おしくて大好きでした。とくにピーターとこのデブの関係性はまじで微笑ましくてね…。さらにあの高校生クイズ選手権的なあのチームのあのカンジね。ううう、いつまでも観ていたいぜと思いましたね。
 
そもそもトム・ホランド演じるピーターがとてもイイです。主人公の魅力という一点においてはライミ版もウェブ版もしのいでいたと思います。もうまじでティーンど真ん中に見えるし、もうとにかくみずみずしいので親心が発動しちゃう感じのかわいらしさがありましたね。もう活躍したくてウキウキしてる感とか、とても良かったです。ひとりの少年がひとつ大人になる通過儀礼のお話として、しかもそれを基本的にとても明るくカラッと学園コメディとして描いたことにとても新鮮味を感じました。爽やかでみずみずしく、気持ちのいい映画でした!
 
 
万能すぎる社長お手製のスーツもわくわくしました。スーツレディとのやりとりも、逆にAIが話し相手であることで孤独な感じが際立っててこれはこれでありだなと思いました。スーツレディの声がジェニファー・コネリーというのもイイネ!お姉さん感。「チャンスです、ここでキスして」とか、ジェニファー・コネリーがスパイディーを手ほどきしてる感、まじ微笑ましいよね!
 
 
ガールフレンドがパイセンというのもよかったです。美人なパイセンにあこがれるトムホ。うん良い構図だ。俺ならすぐにスパイダーマンは俺だと言ってパイセンを落とすけどな、そこは誠実なトムホである。そしてまーさーかーのこの父親が、、
 
 
戦ってた敵だった!!というこの映画一番のサプライズはまじビックリしました。そうきたかと。
ただわかってから、わりとすぐにこのお父さんを倒しに向かっちゃうのがちょっと違和感があったというか、まぁこれくらいの軽いノリだからちょうどいいんだろうけど、もうちょい大好きなガールフレンドのお父さんをなくしちゃうかもしれないという葛藤はあってもよかったのかなと思ったり。あとお父さんと戦うラストバトルがあんまりおもしろくなかったというのもちょっとマイナスポイントでした。スパイダーマンって基本的に蜘蛛の糸が出る身体能力の高いお兄ちゃんだからなにかKUFU~工夫~で敵を倒す、とんちの聞いたアクションが魅力だと思うんだけど、もうちょいそれがあっても良かったのかなと。まぁでもひとりの少年がアイアンマン特性のチートスーツなしの、まさに自分の力だけで問題を解決してみせるその成長っぷりはこの映画の魅力でもあって、最後のバトルがボロボロのお手製スーツってところが感動ポイントでもありました。初戦だし、ビシッとしたアクションは次回かな…。
 
 
あと、今回は社長ですよ。そもそもマイケル・キートンが悪の道に走った原因は社長なんですよね。そのことをトムホが知って、父的存在の社長とマイケル・キートンの間で揺れるというか、父的存在を疑い揺れるという展開にするのもありだったんじゃないかなと思ったりもしました。これくらいしないと、正直あんまりここで社長を使う価値をあまり感じないというか、話をつなげるためだけの道具に見えなくもなくて。しかもそれにしては社長が背負う罪が大きいし、問題はそのまま放置で終わっちゃうのでね…。無意識的に問題をまき散らし続けてる社長だけど、今回も反省の色は観れず…いったいいつ反省するのか…。まぁ今後回収されるんだろうけど…。メンター的役割にしてはちょっと抱えてる問題が大きすぎたかなぁと、しかも敵が師匠のせいでうまれた敵で、しかもそれを知らないまま闘い、知らないまま終わるというのはやはり違和感あり。
 
ただ、ずっと観てきた身としては最後にポッツさんが久々に出てきたのはすげぇうれしかったです(・∀・)
 
基本的にものすごくおもしろい学園コメディをベースにしたヒーローものだったので、もっともっと学園描写だけに特化したようなスパイダーマンがもっともっと観たいよ~と思いました。
 
 
 
 

監督前作。去年のベストテンにも入れた大好きな一本。少年の通過儀礼という意味では共通してますな。オススメ!(・∀・)

 

 

 

 

あと忘れてた。この映画のMVPはまちがいなく、エロすぎるメイおばさんを演じたマリサ・トメイであるというのは言っておきたい…。う~ん、お願いしたい…。ありがとうマリサ・トメイ…!!!