【映画感想】「ザ・マミー/呪われた砂漠の王女」 | そーす太郎の映画感想文

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しれっとネタバレしたりするんで気をつけてください。

 

 

 

 

ザ・マミー/呪われた砂漠の王女

 

トム、砂漠でスットコドッコイ

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監督: アレックス・カーツマンさん

脚本: デビッド・コープさん、クリストファー・マッカリーさん、ディラン・カスマンさん

出演: トム・クルーズさん、ソフィア・ブテラさん、ラッセル・クロウさん、他

原題: The Mummy

上映時間: 110分

お話: トムが古代エジプトの王女を甦らせます

好き度: ★★★☆☆ 3.0/5.0点

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トムの新作なのでもちろん観に行ってきました「ザ・マミー/呪われた砂漠の王女」。映画界は空前のユニバースブームですが、これはダークユニバースというフランケンシュタインやらヴァンパイアやらそういうクラシカルなモンスター映画のユニバースの1作目ですね。1作目はまさかのミイラ。

 

てなわけで「ザ・マミー」ですが、スットコドッコイな映画でした(;´∀`)トホホ でもなんだろうスットコドッコイなんだけど不思議と嫌いじゃない感は…。

 

お話はというと―――2000年の眠りから目覚め人類への復讐を開始した古代エジプトの王女と、飛行機事故による死からよみがえり世界を救うべく立ち上がった男の戦いを描く。古代エジプトの王女アマネットは次期女王になる約束を裏切られた怒りから闇に堕ち、生きたまま石棺に封印されてしまう。それから2000年後、中東の戦闘地帯で石棺が発見される。発掘に立ち会った米軍関係者ニックは、考古学者のジェニーらとともに輸送機で石棺をイギリスに運ぼうとするが、その途中でトラブルが発生。ジェニーは脱出したものの、ニックを乗せた輸送機はロンドン郊外に墜落し、石棺が行方不明になってしまう。―――という感じ。

 

今回のトムはほんとに良くわからない奴でした(笑)キャラクターがあんまり定まってないといいますかね、冒頭はほんと行き当たりばったりの軽薄でアホなダメ男キャラとして登場するんだけど、なんだか途中から急に命を投げ出して女を助けるいつものトムになったり、急に使命感にかられだしたり、世界の危機を救ったり、なんだかんだでいつものトムになるんだけど、その変化がまじでわかりずらいんですよこのトム演じるニックさん。えっおまえそんなにその子のことが好きだったのかよ!!不器用かよ!!という感じでした。特に前半はまじで何考えてるかわからない、まったくどういうやつなのかキャラクターがまったく定まらないまま映画が進んでいくんですよ(笑) 全裸でオドオドしてみたりもして、もうまったく!愛らしいぜトム!

 

 

しかし!!それを超えるもっとスットコドッコイのキャラクターが登場!それがまさかのラッセル・クロウさんが演じるジキルさんであります!(`∀´)ドスン

 

この人は悪を捕まえて分析、識別して、そして破壊する秘密結社のボスなのです!!

とにかくですね、ラッセル・クロウが出てくるこの秘密組織の描写がことごとく超ダサイのが残念…だしトム以上にこの人がまじで何考えてるのか目的やビジョンがいまいちビシッとしていないという非常にぼんやりとした感じなんですよ。たぶん今後このラッセル・クロウまわりの設定がダークユニバースの中心軸となっていくはずですから、ぶっちゃけここが魅力的じゃないとユニバースとしてけっこうキツイと思うんだけど。。 ラッセル・クロウは自分の中に別の悪の人格を持ってるんだけど、そいつがお目見えして暴れだしてトムとタイマンというシーンがとにかくめちゃくちゃダサいのは一周して愉快でした。もう拘束してる砂漠の王女なんてほっといて(逃げられ)なんか関係ないところで無意味なダサいアクションがはじまっちゃってました。笑っちゃったよ!そもそもこの組織はなんなの…とすごく映画において行かれる懐かしい感覚になりました(`∀´)イイネ

 

 

いちばんおもしろかったのは途中の飛行機墜落シーンでした。それ以外正直心に残るシーンがまったくないのは残念!でもなぜか軽薄なトムの笑顔が浮かんできたりするのだからさすがトムですよ。そもそもトムの資質とこのユニバースの世界観がまったくあってない気がしますが、まぁそのあってない感がダメ映画として絶妙なおもしろみを出してたというのは否定できませんが。

 

 

 

そもそもユニバース化がはやってる昨今ですが、「はいみんな聞いて!これユニバース1作目ですヨロシクゥゥ~~!!」みたいなのってすげぇハードルが上がるというか、リスキーなことだなぁとこの映画を観て思いました。「ああ~なんかひろいものだったなぁ」みたいなモンスターリブートものをいくつか出してさりげない伏線も張っといて「あ、これとこれ繋がるの!?」ヽ(゜▽、゜)ノ っていう方が観てるこっちも楽というかですね…。やる気満々で繰り出してきたユニバースの1作目がスットコドッコイだった場合……まぁこの映画のことなんですけど、さてどこでどう軌道修正して魅力的なユニバースにしてくのか、はたまたこのままスットコドッコイのまま突き進んでいっちゃうのか…。個人的にはこのスットコドッコイなまま観てみたいですね!!スットコドッコイユニバース、これはこれで大歓迎です。もっとスットコドッコイしてほしい!トムに好き勝手やってほしい!超人的パワーもスタントでやっちゃうトムが観たい!などと、まぁ愛らしいダメ映画になりました!!また会おうトム!

 

ピッチャー第一球投げました!

ここでど真ん中ストライク!でも惜しいボール!でもキレのいい変化球!でもなく、

「おおっと暴投だ!キャッチャー捕れない~~」という映画がこの「ザ・マミー」なのでみなさん観ましょうね!!