【映画】「ストレイト・アウタ・コンプトン」を観た。 | そーす太郎の映画感想文

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しれっとネタバレしたりするんで気をつけてください。

 

 

 

 

 


ストレイト・アウタ・コンプトン
鑑賞日: 2015年12月24日
映画館: 渋谷シネクイント

 

 

 

 

 

 




好き度: ★★★★☆ 4.0/5.0点


怒りを暴力ではなく芸術に昇華させるカッコよさ


N.W.A.の伝記映画。噂どおりの傑作!「グッドフェローズ」のようなヒップホップ映画だった!

 

 


2時間半があっという間の気持ちのいいサクセスストーリーと儚い青春ものとしても優秀。そしてアメリカの時代の流れをしっかりと描き、現在の様々な問題とリンクさせる隙のない、素晴らしい一作だった。 とにかくN.W.A.メンバーの顔が似てる似てるでビックリ。特にアイス・キューブを演じてるアイス・キューブの息子は超アイス・キューブだった。

 


いい音楽映画は、音楽が生まれる瞬間の快感がとても気持ち良く描くけど今回も素晴らしかった。しかも今回はそのリリックがものすごく切実なものであるという、そこを納得させる描写も見事だった。アウトローだけど、それ以上に警察や国、社会のドス黒さがくっきりと浮き彫りになる描写の数々。そしてそれを暴力ではなく芸術に昇華させる姿勢にとてつもないカッコ良さを感じた。

 


ある展開で炸裂する「Fuck tha police」は鳥肌もので、何度も聴いてきた曲なんだけど、いざ映画の中で体感するととてつもなくカッコ良くて最高だった。 強いて文句言うならもうちょいライブシーンはあっても良かったかなぁと思う。 しかし良くぞここまでうまくまとめたなぁと感心しっぱなし。素晴らしかった。