龍三と七人の子分たち
鑑賞日: 5月13日(水)
映画館: 新宿ピカデリー
好き度: ★★☆☆☆ 2.5/5.0点
もうちょっとパンチがほしい!
期待したほどではなかった。 コメディだけど、やりとりがいちいちテレビ的なところが多くて萎えるところがとても多かった。そこが魅力だろ!と言われても納得してしまいそうだけど、映画全体のトーンと映画の内容がマッチしていないチグハグ感をずっと感じていた。そのオフビートなテンポ感がいいんじゃんっていうのもわかるんだけど、だったらセリフ過剰だし、おどけすぎだし、なんかよくわかんないバランスの映画だった。 観てから3日たってるけど、思い出しても印象的な画がないのがタケシ映画としては悲しい。
シグナル
鑑賞日: 5月17日(日)
映画館: TOHOシネマズ六本木
好き度: ★★★☆☆ 3.5/5.0点
前半の緊張感の持続のさせ方が◎
キューブリックやリンチの再来というのは言い過ぎだと思うけど、おもしろかった。 緊張感の持続のさせかたと、ここぞという時の映像のケレンが最高だし、低予算のSFだけど、予算のかけ方がすごくうまい映画だと思った。 ただ、ラストだけちょっと気になった。なぜ、彼らは地球のふりを、人間のふりをする必要があったのか。どうせ宇宙なんだし、わざわざそんなことしなくてもよかったんじゃないかななんて思ったり。その他、まだ未説明のいろんな設定があってまちの人々のこととか、なぜ軍隊だけあんなアナログなのかとか、その後わかるラストから考えると疑問点と矛盾がどうしても残るのが気になった。 ただ、ほんとに前半の緊張感と、(予告で見せられていたものの)ラストのひと段階リアリティラインが飛躍するエモい展開はとても良かった。 そういえば、一番初めのUFOキャッチャーのシーンがすべてを象徴していたんだなぁ。
ゼロの未来
鑑賞日: 5月22日(金)
映画館: 恵比寿ガーデンシネマ
好き度: ★★★☆☆ 3.0/5.0点
クリストフ・ヴァルツはやっぱりすごいな!
序盤ちょっと寝たけど、テリー・ギリアムのさすがのパケージ感で楽しかった。 オタク文化というか、もっと広い意味で現代文化へのダイレクトアック的な風刺になっててしかもクリストフ・ヴァルツがまたいい感じのダメ男感を出してて、ほんとクリストフ・ヴァルツはすごいなぁと思わされた。もさい身体性がみごとだった。 海辺のシーン、そしてあの女の子がすげぇかわいくて好きだったし、肉感が生々しくてよかった。 そして、エンディングのどこか切ないんだけど美しいラストシーンがとてもよかった。海辺の作りが絶妙に人工的なのがすげぇよかったし、テーマ的にもこれ以上ないセットだなぁと思った。僕の大好きなカイロの紫のバラにつながってくるラストの余韻だった。 ただ、やっぱ説教くささが。。っていうのはしょうがないか、テリー・ギリアムだし。
おわり