複製された男
8月2日(土) 16:00~ TOHOシネマズシャンテ
好き度: ★★★☆☆ 3/5点
ほんと、男って生き物は…。
「灼熱の魂」「プリズナーズ」のドゥニ・ビルヌーブ監督の最新作ということで、期末テストも終わったということでねひさびさに映画館へ、「複製された男」観てきました。おもしろかったですよ~!
複製された…なんていう題名だからてっきりクローンもののSFかと思ってましたが、観てみるといわゆるドッペルゲンガーもので、まぁ言っちゃうとファイトクラブみたいな、あとはこのお話ぶっちゃけセックスしたくてたまんない男の話なんですよねwこの辺は「アイズワイドシャット」っぽいなぁと思ってみてました。まとめると「ファイトクラブ」と「アイズワイドシャット」を足して2で割ったような感じ。よって正直あんまりお話としての新鮮味はなかったんですが、でも話の組み立てがうまいし、なんといっても90分という尺でグイグイ見せていくので飽きずに見れましたよ~。
今回おもしろかったのは、ドッペルゲンガーものでなりたい自分が具現化してるのに合わせて、大学の教授である自分と売れない俳優であるもう一人の自分の生活環境やもろもろがいろいろ混ざり合ってねじれてるところ。あと、謎の風俗、写真やブルーベリー、蜘蛛など印象的な道具を効果的に使ってきて、謎解きとしても楽しく見ることができましたよ。
それぞれの奥さんもよかったなぁ。どっちもすげぇ美女だけど、妊娠しているほうの奥さんが特に美しかった。そういえばスパイク・ジョーンズの「her」にもマタニティヌードが出てきましたなぁなんて思い出したり。
こっちも美人。売れない俳優であるジェイクがバイクで追いかけて、バスに乗り奥様の体中を目視でチェックしていくシーンすげぇよかった。エロかったなぁ。
この映画、今年の映画の中でもトプレベルで素晴らしい切れ味のラストシーンでしたよね。ドッペルゲンガーの自分(妄想上のなりたい自分)を現実と向かい合うことで殺し、よし!心機一転妻を大事にしてがんばろ~って思ってたら、あの風俗のカギが見つかり…やっぱり風俗に俺行く!というこの男という生き物のバカさ、そしてそれをより強調するラストの蜘蛛の出方、そっからのあの陽気な音楽、すばらしい流れでしたな~。男ってホントバカだなぁっていうね(笑) ラストシーンはもはやコメディでしたねw蜘蛛ちゃんうんざりしているような表情でまたそこも笑いました。
というわけで複製された男、僕はしっかり楽しめましたよ~!難解難解と言われていますが、けっこう典型的な「もう一人の俺映画」でした!
おわり
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スタッフ
監督
ドゥニ・ビルヌーブ
製作
ニブ・フィッチマン
M・A・ファウラ
製作総指揮
フランソワ・イベルネル
キャメロン・マクラッケン
マーク・スローン
ビクター・ロウイ
原作
ジョゼ・サラマーゴ
脚本
ハビエル・グヨン
撮影
ニコラ・ボルデュク
美術
パトリス・バーメット
衣装
レネー・エイプリル
編集
マシュー・ハンナム
音楽
ダニー・ベンジー
ソーンダー・ジュリアーンズ
キャスト
ジェイク・ギレンホール アダム/アンソニー
メラニー・ロラン メアリー
サラ・ガドン ヘレン
イザベラ・ロッセリーニ キャロライン
ジョシュ・ピース 学校の先生
ティム・ポスト 管理人
ケダー・ブラウン 警備員
ダリル・ディン ビデオ屋の店員
ミシャ・ハイステッド 暗室の女性
メーガン・マン 暗室の女性
アレクシス・ウイガ 暗室の女性
作品データ
原題 Enemy
製作年 2013年
製作国 カナダ・スペイン合作
配給 クロックワークス、アルバトロス・フィルム
上映時間 90分
映倫区分 R15+