「はじまりのみち」を観た。 | そーす太郎の映画感想文

そーす太郎の映画感想文

しれっとネタバレしたりするんで気をつけてください。


そーす太郎のメモ帳。
.

.

「木下恵介って、誰?」な僕が観てみた。

 

 

まったく観る気のなかった映画でしたがタマフルで課題映画になったので東劇で観てみましたよ。

 

 

グッときた!!!( ;∀;)

原恵一監督が実写ということで、どんな映画になるんだろうと思っていましたが、想像してたよりだいぶんこじんまりとしていて、落ち着いた雰囲気の映画でした。ですが、さすが原監督というべきかなんというか、刹那的な美しさに満ちてるとても美しい画の切り取り方だったり、心地よいユーモアも挟み込まれてて、そのへんは原さんっぽいのかなあと思いました。

 

この映画で最もグッときたところは、なんといっても木下恵介監督の作品映像が流れるところでした!作中に「陸軍」という映画の映像が流れるんですが、そこの映画の引力というか強度に圧倒されまして、すごく少ない情報量でしたが、泣いちゃいました。エンドロール前にもひととおり木下監督の作品群がダイジェストで流れるのですが、すごく魅力的でした。

 

 

木下恵介監督って名前きいたことある程度でしたが、この映画をきっかけに「観てみたい!」と強く思いました!僕ら世代にそう思わせたのだから、もうこの映画は大成功なのでは!?と思いました。近くで見ていた年配の方が、木下作品の映像を観て「なつかしいね~」と涙を流していたのが印象的でした。木下作品を知っている人にも知らない人にも、魅了させるこの映画、そして確かな手腕を実写でも発揮した原監督は本当にすごいと思います。

 

 

家族間のドラマとしても、映画監督としてのワンスアゲインものとしても、そして木下監督作品の啓蒙的な映画としてもものすごくよかったと思いますよ!号泣メーンでした。

 

 

役者陣もみんなよかった!主演の加瀬さんやまわりでも評価の高かった濱田岳さん、そしてユースケさんがものすごくよかったんです。桐島でおなじみ松岡ちゃんも出てたり、宮崎あおいが語りとちょろっとカメオ出演してたり。観たことないけど宮崎あおいはあの映画のあれなのかな~なんていうのもあったり。絶妙な掛け合いのおもしろみがとっても心地よかったです。

 

 

上映後、渋谷のTSUTAYAに木下作品を借りに行こう!と張り切って行ったのですが、一本も残ってなかった!なんたる!完全にこの映画の効果だと思うので、もう大成功じゃん!

 

 

とにかく、まったく観る気のなかった映画だっただけにほんと観てよかったです(*´ω`*)

 

 

 

 

 

 

おわり