シュガーラッシュ観たのですが、これがすごく良かったのです!( ´ ▽ ` )
とりあえず予告:
あらすじ: アクション・ゲーム「フィックス・イット・フェリックス」の敵キャラを30年間も演じているラルフ。人々から嫌われている状況にうんざりしていた彼は、自分のゲームの世界を抜け出してお菓子だらけの世界でレースが繰り広げられるゲーム「シュガー・ラッシュ」の世界へ。そこで彼は、仲間外れにされてレースに出ることを禁止されている少女ヴァネロペと出会う。お互いに孤独を抱えていた彼らは意気投合し、友情を深めていくように。だが、違うゲームのキャラクター同士が遭遇することはゲーム世界のおきてに背く行為であり……。 (シネマトゥディより)
まずシュガーラッシュ本編の前に短編の「紙ひこうき」という作品が流れるのですが、これがほんとうに素晴らしくて!アニメーションだからできる、フィクションだからできる、ほんとうに温かい作品であり、アニメーションを観る快感を全身に浴びました( ´ ▽ ` ) 僕個人的にはこの短編で出来上がったというか、ステキ!という感情でウルッときましたヽ(;▽;)ノ
そして、本編シュガーラッシュ。ゲームの中の話というわけで、いくつかお約束的なことがあるんですが、例えば、「悪役はヒーローにはなれない」「他所のゲームへの無断立ち入り禁止」「無断で他所のゲームのアイテムやキャラクターを持ち出してはいけない」「他所のゲームでゲームオーバーになったキャラクターは二度と復活できない」「これらの掟を破ったゲームキャラが所属するゲームは、人間によって廃棄される」など、それを本当に手際よく説明してくれるし、そのお約束的なものをうまくつかったうますぎる脚本にもう脱帽でした!プログラミングされた世界である、といえばトロンレガシーなんてありましたが、こっちのほうがぜんぜん巧いですよね。
主人公のラルフ。
悪「役」のキャラクター。でも、ホントはイイやつ。悪「役」なのにも関わらず、実生活でも悪役的ポジションに置かれているという。。なんて、悲惨な話なんだ。30年間ものけものにされてきているという設定ですが、ちょっとこの設定はもうちょいどうにかできなかったのかなぁと。あまりにも周りのやつら理解なさすぎじゃね?というか、なんかここの設定だけどうしても。。なんて思うのは俺らがラルフに心底感情移入してるからでしょうか。それにしてもお前ら最低だぜ!
とは言いつつ。これって僕らの現実社会でも、行われてきたことなのかなぁと。人種差別てきなモノ、この不条理なカンジはまさしく「それ」であるのかなぁなんて思うと、ちょっといろいろ考えさせられますね。ヒトゴトじゃないカンジ。でも、絶対に許せん!ヽ(`Д´)ノ
そんなラルフは、自分のゲームから逃げ出して、いろいろありまして、ヴァネロペちゃんと出会います!(雑っ)
このヴァネロペというキャラクター、5億点です!!けっこうディズニー映画いままで見てきましたが、ここまで愛おしく可愛らしく魅力的なキャラクターがいただろうか!(いや、いない!) このヴァネロペちゃんがほんっっっとうに可愛いんですよ!!!!このヴァネロペというキャラクターの魅力という軸がド―ンとあることが、僕はこの映画自体の強力な魅力になっていると思うのです!しかも、ラルフ同様、ヴァネロペちゃんも悲しい状況というか、許しがたい状況にいるわけで、もうほんと残酷で。。
俺のヴァネロペちゃんをいじめるこいつら死ぬべき!
ヴァネロペちゃんの秘密基地的なおうち。悲しい場面でもありましたが、ラルフとふたりでレースの特訓をする場面の多幸感ときたら、もう・・(;▽;)/
こっから、僕の今年の暫定ベスト映画「ムーンライズキングダム」やジェニファーがオスカーとった「世界にひとつのプレイブック」のときにも書いた、『周りから見たら負の側面を背負った2人が、この2人の間だけはかけがえのない素晴らしい時間が流れるモノ、そこからのワンスアゲインモノ』という(雑っ笑)ってカンジの展開をしていくのです。僕の一番好きな展開ですよ。「よっしゃ!お前らやってやれ!」ともう完全にこの二人に心を奪われる俺ら。
この二人の絡みは、ほんとうに愛おしく素晴らしかったです。
物語の鍵を握るキャンディ大王。このキャラクターの結末というか、伏線の回収にはほんと感心しました。
ヒーローになれない世界でしたが、ラルフはヒーローになりました。ヴァネロペにとって正義のヒーローになったわけです。ミスチルの「HERO」じゃないですけど、「でも、HEROのなりたい。ただひとり、君にとっての。」という歌詞がピッタリきたり。。
この2人も魅力的でしたね。フェリックスの特殊能力の使い方も、うまいことつかうなぁと。この女大佐もよかったなぁ。ステキ! この2人の結末も僕はすごく好みでしたよ!(ただ俺はフェリックスというやつがあんま好きじゃなかったりします。。お前最低だろ!)
そしてAKBの曲が話題ですが、僕は意外に合っていて、というかかなり合っていたのでは・・とおもっております。一回本編中盤で流れたんですけど、全然違和感なかった、というかAKBだと気づかなかったw どうせならちょっと背伸びしてでもAメロBメロと全編英語でいってもよかったんじゃないかなぁなんて思ったり。。でも、作品と合っていたので僕は良かったですよ!てか、合ってないとディズニーは使わないよね。
なにより僕が好感を持ったのはヴァネロペちゃんというキャラクターを「プリンセスもの」に落とし込んだところです。これでこそディズニーだ!と、"ディズニー"のシュガーラッシュなんだと。僕はここは5億点ポイントでした。行くとこまで行ったというか、ある種ディズニー映画の臨界点をみたような(言いすぎかな?w) 自らが個性を尊重し、自らが自らの道を決断するんですよね、ラルフにしろヴァネロペにしろ。
僕個人的に大好きなディズニー映画は、「トイストーリー」「プリンセスと魔法のキス」「ウォーリー」という不動の、大好きな3本があるのですが、この3本級の映画になっちゃったかもしれません。正直、完全無欠な感じの映画ではないと思います。(ウォーリーとかは完全無欠だと思ってマス。) 納得できないところがいくつかあったりしますし。でも、久々にほんと愛おしい映画になりました。愛おしいという表現がピッタリな気がする。
とりあえずもう一回見てきます。。
3Dで見てないんですけど、レースシーンとか3Dでみたいなぁなんて思っているので3Dで見てみようと思います。。
それとですね。これけっこう有名らしいのですが、すごくタメになったというか、かなり興味深かったピクサーのストーリー作成のルールがネットにあったので紹介しておきますね。