バッドボーイズ清人さんの実話。「おばあちゃんこ」を読み終え・・・ | 鬱で陽キャでアホなのよ!

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50代♀のウツ病日記。
パニック・解離性障害(昏迷・健忘・運動障害)・PTSDあり。

子供3人、孫1人ですが
会えません。
彼(奴)は軽い鬱&アルコール依存症
奴とのバカエピソードもアリ!笑        Byほし

おばあちゃんこ発売という事で


全部読み終えましたが

バッドボーイズ清人さんの

完全実話のコミックです。


清人さんのお母さんは

生後数ヶ月で家を出ていき、

目の不自由なおばあちゃんと

その息子3人が借家で住んでて


すきま風で松ぼっくりが

家に舞い込んだり

雪が家の中に積もってたり

種が飛んできて

知らぬ間に家の中で花を咲かせていたり


そんなボロボロの家だったそうです。


その息子3人のうちの

かーぼと呼んでいた次男が

父親だと幼い頃には知らなかったようです。


長男は飲んでは大暴れする人だったようです。


生活も苦しく、食べるのも困る生活。

家の手伝いで

友達と遊ぶ時間もあまり無く

おばあちゃんの手を引き

買い物に行ったり

おばあちゃんの代わりに家賃や光熱費を

支払いに行ったり

夜中にゴミ出しなども

ずっとしていたそうです。


清人【幼少期と母親の話】 すべらない話 



でも

そんな辛い経験を経てきた中

コロナ禍に父親が入院し

父親の兄弟も1人は亡くなり

1人は消息不明だそうで

おばあちゃんも10年ほど前に亡くなったそうです。


そんなリアルな生活

今ではヤングケアラーと呼ばれますね。

そんな日常を

漫画に残しておきたいと思ったそうで


笑い話にはしてますが

やはり母親のいない寂しさ


周りとは違う環境に置かれた疎外感や

辛さを抱え


でも、そこには

沢山の人の優しさがあったり

おばあちゃんの人柄であったり


陽の当たらない生活の中でも

その人その人の歴史や

想いがあって


愛もあった。




クリスマスに靴下を置いてても

何時まで待っても

サンタさんは来なかった・・・


なんてのを読んでたら

昔の自分と重なります。



サンタさん忙しくて

まだ届くのに時間がかかるんだろう!

とか私も思ってて

窓にサンタさんへ。

と、張り紙して

待ってるうちに正月が過ぎたりするんですよ。


私の場合

近所の人の噂話とかに左右されてる

父親が情けなく思えたり・・・

当時父子家庭は珍しい方だったのもあり

近所から家の様子を探られるような事もありましたし、

白い目で見られてる事も感じてはいました。



小学校の運動会では

1人で教室でお弁当食べたり


担任からは頻繁に

○○ちゃんの所はお母さんが居ないから!


って、よく授業中にも皆の前で言われてました。

随分とおかしな先生だったので

そこで反発心も芽生えました。


生活が苦しくて

修学旅行に行くのもやめようかと

高校の時まで

毎回悩みました。


行かなければ、積立金が

帰ってくる。

そしたら食べるのに困らない。

小遣いもできるだろう。


なーんて。



高校の時は夏休みにバイトして

半分は積立金に充てましたが


靴下でも穴が空いては縫ってを

繰り返し

3箇所くらい縫ってて普通で


靴がキツくても

すぐには買えなくて

半年くらい足が痛くても我慢。

服はほとんどが兄のお下がりか

貰い物の古着。



そんな生活だったので

清人さんに共感させられる事も多かったです。


でも、そういう境遇でも

生きてこられたという自負もあり


私は負けない!

負けてたまるか!


って感じで

弱音を吐けなくなってたような気がします。


強くなければいけない!

と。


決して強くなんかないんですよね。

人間一人一人なんて

弱いものですよね。


意地みたいなものもあって

泣いてたまるか!

って。


私が弱音を吐けば

父親がもっと不安になる。


小学校の時に母親が蒸発し

そのすぐ後に父親の勤めてる会社が

倒産。


明日の米もない中で

父親が

「3人で首吊るか・・・」


と言った時に


私が引っ張っていかないと

私が堂々と立っていないといけない!


って思いがありました。


「なんとかなる!そんな事言ってどうする!!」

って父親に言いました。


兄は黙り込んで下を向いてました。


壮絶な体験でした。


私がしっかりしないと

家庭が暗くなってしまう。

私は大丈夫!!

と信じたいと思った。


父親がすぐに弱音を吐いたり

気弱な言葉

マイナス思考を抱えるので


私がしっかりしないと!

というのもあったし

世間体を気にする父親の考え方が

嫌いでした。


その分、鬱憤は溜まりますから

外ではやんちゃしてました。

皆を楽しませるのが好きで

それが喜びでもあったし


兄もきっとそういう面があったと思います。


子供に自分の意見を押し付けるのに

他人から言われると

何も言い返せない父親


それが歯がゆかった。


その後、高校の頃に父親の再婚がきっかけで

早く家を出たかった。


昼間は浮気して遊んでばかりで

子供(私と兄)には小遣いやらなくていいと言う継母にも嫌気が差して

兄は滅多に家に帰って来なくなってました。


高校を出てから

すぐ結婚したものの

嫁は夫に尽くすもの。

夫を立てるもの。


そういう固定観念に囚われ

いい妻、いい嫁でなければいけないと

自分を押し殺してきて

元夫や義父母の言う事は間違ってても

聞かないといけないって。


今になってやっと

自分らしく生きられるようになった。


父親はそれまで

私が内気で1人では何も出来ないと

思ってたそうなんですが


不良で知られていた事も父親は

知らないんです。笑


思ったら即行動の私ってことも。笑



生活保護を受ける際にも

離婚する際にも

さっさと手続きして

父親に相談なんてしなかったし


わからない事があれば

聞けばいい事で

聞くは一時の恥!

とも思ってません。


聞かなきゃ損!!です。


自分の中の狭い知識だけでは

無理な事もあるから

聞くことは重要!!


生活保護申請に行く時も

通帳も見せ

持ち金はこれだけでって話して


すぐに家財道具も買わないといけなくて

既にマンションの契約済みだったし

準備万全で行ったので

保護課の偉いさんが本当に親身に話を聞いてくれて

早く申請通してあげて!!


って言ってくれてたのを

思い出します。


父親も私を養うお金もないし

兄も借金背負ってて

頼る所がないですから

すぐに申請を通してくれました。


一応、親族に

私を養う事は出来ないか?と連絡は行くので

それだけは父親や兄に伝えていました。


人生山あり谷ありって言っても 

谷がほとんどだったように思いますが

多少まだ過去への執着

消えない苦しみというものも

確かにありますよ。

人間だもの~!



でも、今は笑っていられる。


奴と居て

言いたい事も言える。


奴のお母さんは

私の事を鬱と聞いて最初は困惑してたそうですが

会って話すと

普通の子でぇ!

って

こんな私でも有難い事に

受け入れて貰ってます。


奴の事を宜しく頼みます!

とも言われています。


皆さんから支えて貰ってる生活保護ではあるけど

いかに節約して

人からお金を借りたりせず

なんとかやって行けるように

考えながら


物が壊れたりすると

突然の出費もあったりするけど

なんとか、少しは貯える事も出来、

鬱から逃げる為に

ギャンブル依存になった時期もありましたが

生活保護になって

ギャンブル依存から抜けた為

お金の価値感を取り戻せた。


鬱になって失った物も大きく

子供達からの信頼も失い

どれだけ傷つけてしまったことか

計り知れないけど


得たものも大きかったと思ってます。


鬱から逃げたくて

希死念慮から逃げたくて

辛さから逃げたくて


現実逃避でODやギャンブル依存に陥ってた。


その中で

本当に死のうとして

大量服薬で意識不明になり

2日後に意識を取り戻し

医師からも

よく生きてられましたね!

と言われた事もありました。


死んでもおかしくなかったそうです。

意識不明の中

胃洗浄を拒んでいたそうで

点滴で流すしかなかったようでした。



随分と回り道もしたし

沢山の人達に迷惑もかけてきた。


でも、今の私が

本当の私であって


自然とくだらない事を言って

お前はアホゥか!!

オモロいヤツやな!

って奴に笑われながら


奴もくだらない事を言って

笑わせ合ってる。


笑いって大事だなぁと思う瞬間。

生きてて良かったと思える瞬間。


無理して笑ってた時代が

長かった。


清人さんの本でも

苦しさ、惨めさ、貧しさの中に

笑いもあり、愛もある。


周りに助けられながら生きてきた恩も感じながら。。。


苦しかったから

周りに助けて貰ったから

人にも優しくなれる。


間違った事は間違ってると言えるし

色んな人がいるんだと

現実を受止める事も

認める事も出来る。


そんな清人さんのように


私も自分を認め

自己認知の歪みを修正しつつ

周りに感謝したいです。



頑張ってる自分を褒めたいですね。



そして、鬱病や精神疾患の人も

そうじゃない人も全て含め

頑張ってる人を

褒めたいです。



 

 

清人さんの応援の為に買った本なんですが

逆に私が救われた気分です。


大きな文字で読みやすい漫画なので

是非興味のある方は

手に取ってみてください。