今日は、
同調(ホメオスタシス同調)
について、書きたいと思います。
ホメオスタシス(恒常性維持機能)とは、
「今の状態を維持しようとする働きのこと」でした。
例えば、
熱くなったら、汗をかき、その蒸発作用によって、体温を下げる。
寒くなったら、身体を震わせ、筋肉を使うことで、発熱を促す。
これらによって、無意識化に体温を36.5℃付近に一定に保つ働きなどです。
ホメオスタシスはこちらの過去記事にも書いています。
前述の例のように、ホメオスタシスは、私たちの物理の身体に機能しています。
というのも、ホメオスタシスを構成する3大システムは、「自律神経」、「内分泌」、「免疫」
といわれています。体温調節の例は「自律神経」にあたります。
さて、ホメオスタシスって、自分の物理の身体だけのものでしょうか?
違うんです、ホメオスタシスって、情報の身体にもあるんです。
情報の身体って何でしょう。
情報って、心とか記憶とか、鉄腕アトムとか、愛とか、物理的に触ったり、感じたりできないものでした。概念上のモノだったり、存在だったり、するわけです。
じゃあ、情報の身体のホメオスタシスって何でしょうか?
前回は、学校のテスト結果やゴルフのスコアで説明しました。
今回は、宝くじで説明します。
Aさんは、貯金が100万円程度しかなく、年収も500万円程度。
いつも、大金が入ってくる希望を持ちながら、ジャンボ宝くじを買っていました。
3年前に買った年末ジャンボ宝くじでなんと1等7億円が当たりました。
これで、お金持ちの仲間入りです。今までの生活が嘘のようです。
その後、どうなったと思いますか?
3年後には、また元の生活レベルに戻ってしまったのです。
Aさんは、7億円が当たったにもかかわらず、内部表現(潜在意識のロジック、自分のお金に対する考え方・イメージ)は元のままだったんです。自分のゴールを見直して、7億円以上の資産がある生活が当たり前になるように見直せば(お金に対するイメージを書き換えれば)よかったのに残念です。
元のままですから、7億円があることを自分の潜在意識は不快に感じます。むしろ、潜在意識は、元の貯金100万円、年収500万円の快適な状態に早く戻さなきゃと考えるわけです。。
潜在意識は、脳の95~99%(文献によって異なりますが)を支配しています。
Aさんの行動は、潜在意識に支配されて散在する結果になり、どんどんと快適な資産レベルへと落ち着いていくことになります。
これが、情報の身体にあるホメオスタシスになります。
あなたの内部表現にある信念や考え方、イメージといったロジックにしたがって、
今ある状態(この例では宝くじを買う前の状態)を維持しようとするわけです。
あまり資産がないのに、大金を手に入れた人が、わずか数年も経たずに破産。
元の生活に戻ってしまった話を聞いたことがあるのではないでしょうか。
以上のことから、情報の身体にもホメオスタシスがあると分かったと思います。
私たちは情報空間(情報の身体が存在する情報の世界)で状態を維持すべく、その場その場の雰囲気に合わせています。
それが、同調(ホメオスタシス同調)というものです。
リアルな場面(臨場感空間)に遭遇したときに、その場面にあなたは調子を合わせてしまうことがよくあると思います。場の雰囲気に流されるといえばよいでしょうか。あるいは、空気を読むでもよいでしょう。
例えば、
リアルの世界だと、
- 友人が恋人に振られて泣いていると、自分もなぜか悲しくなって涙が出る
- 子供が転んだのを見た瞬間にお母さんも痛いと感じる
- 会社で同僚が怒られていると、自分も怒られた気がして気不味い
- 夫婦が、顔の表情や仕草、考え方や笑うタイミングなど、似てくる
- 感動小説を読んでいたら、その世界にのめり込んで、主人公になり切り、涙がでてきた。
- やくざ映画を見たら、なり切ってしまって、映画館を出るときに、肩で風を切っていた。