4月17日、トランプ、ユダヤ資本の手先のポーランド大統領ドゥダとニューヨークで会食。ウクライナの存続は米国にとって重要と述べた
4月24日、トランプが後押ししてウクライナへの610億ドル(9兆4千億円)の支援が下院を通った。これにタッカーカールソンやアメリカ国民は憤慨し、日本でも多くの解説者が首をかしげている。ディープステートと戦っているトランプがなんでディープステートのウクライナに610億ドルも支援するのか、と。じつはこれがトランプのリアリズムなのである。一般にトランプはアメリカ国民のためにディープステートと戦っているという評価が行き渡ってしまったが、その評価は半分は正しいが、あとの半分はそうではない。あとの半分というのはトランプはディールをやっているのである。取引、商売だ。
トランプはもともとディープステート全体と戦っていたわけではない。アメリカを半世紀にわたって支配してきた黒幕の大親分デービッド・ロックフェラーとその右腕であるブレジンスキー、さらにブレジンスキーの愛弟子のオバマ、そしてオバマの子分であるヒラリーやバイデンらと戦ってきた。それはデービットロックフェラーが2008年のリーマンショックで破綻して再起不能に陥っていたからで、トランプはこれに乗じてデービッド・ロックフェラーのさらに親分筋であるロスチャイルド一族・ユダヤ金融資本にすり寄って「あんたらの子分のデービットロックフェラーはもうダメでっせ。アメリカの支配はわてに乗り換えまへんか」と言ったかどうかはわからないが、そういう趣旨の取引を持ちかけた。トランプはロスチャイルドとユダヤ金融資本に取り入るために、ユダヤ人の男を自分の娘婿に迎え、愛娘をユダヤ教に改宗させ、駐イスラエル大使館をエルサレムに移動し、イランを共通の悪者に仕立ててアラブ諸国をイスラエルと和解させる(アブラハム合意)など、ユダヤの王たるロスチャイルド一族が泣いて喜ぶほどの取引材料を次々に実行した。こうして、まだアメリカを支配していた落ち目のデービッド・ロックフェラーの一味を叩きのめす。ディールである。今般のウクライナへの610億ドルの支援も、ウクライナの全利権を手に入れているブラックロックのオーナーがロスチャイルド一族を中心とするユダヤ金融資本だからだ。ウクライナがなくなったら彼らが儲けられなくなるのだ。
しかしデービッド・ロックフェラーを頂点とするアメリカの支配体制は、外交問題評議会CFRを中心にして、民主党と共和党に張り巡らせた政界人脈、CIAやFBIや司法省をはじめとする官僚組織、連邦準備制度理事会などの金融業界、伝統的大企業のトップ人事、ワシントンポストやニューヨークタイムズなどのマスコミ、ハーバード大学をはじめとする学界などの回転ドア方式による人脈支配が完璧に強固であった。彼らは同じくロスチャイルド一族・ユダヤ金融資本に対して「わてらこそがユダヤ様のためにずっと働いてきたんでっせ。まだまだ老いぼれてはいませんぜ」とアピールしながら、小癪なトランプを抹殺すべく徹底的に叩いてきた。トランプにとって幸いだったのはデービッド・ロックフェラーと片腕のブレジンスキーが2017年に亡くなって、その後継となったオバマ、ヒラリー、バイデン、ヌーランドらが史上まれにみるマヌケぞろいだったことだ。やることなすこと出鱈目で、あとからあとからボロが出てくる。しかも半分のアメリカ国民がトランプはディープステートを叩き落そうと挑戦している英雄だと評価して大歓迎している。トランプのディールは成功しつつあった。