東京家族(松竹) | 他力本願映画見たよ日記のブログ

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 2月1日、ワーナーマイカルシネマズ市川妙典にて「東京家族」を観る。山田洋次監督・脚本、平松恵美子脚本。久石譲音楽。橋爪功、吉行和子、西村雅彦、夏川結衣、中島朋子、林家正蔵、妻夫木聡、蒼井優、小林念侍ほか。小津安二郎監督に捧げる作品。
 小津の名作「東京物語」をモチーフに、山田洋次監督が登場人物の名前やセリフや小津調のカメラアングルに似せて製作している。家族構成が小津映画では戦争で亡くなった次男の未亡人役が原節子だったが、山田版では次男(妻夫木聡)の恋人役として蒼井優である。山田監督流の小津映画になっている。山田監督独特の静謐さも保持しており、かなり泣いた。小津調のローアングルはそれほどでもないが、人物正面真ん中からのセリフ場面は多かった。
 物語は田舎から両親が東京にやってくる。開業医の長男、美容院経営の長女の泊まり歩くが、子供たちも忙しいので、横浜の豪華ホテルに泊まらせる。母親は独身の次男のアパートに泊りに行き、恋人に会ぅ。平凡な日々の積み重ね。それ以上でも以下でもない。家族のそれぞれの想いが錯綜する。なぜ涙出るのだろう。
 4つ星、切なさ度2点。