1969年1月に発生した東大安田講堂事件で食パン型警備車が多数破壊されたので、もっと本格的な装甲車が欲しいと警察庁警備部の佐々敦行氏が三菱重工に依頼。



最初に試作されたのがこのF型でした。
しかしこれだと暴徒が車によじ登るので、登れないように設計しなおしたのが後ろに写るF-3型でした。


試作された画像の試作型は、警視庁が買取り警備車の1台として引き取られ以後90年代末迄永らく警視庁機動隊第8隊に所属していました。


なお、配備されてから出動するような事案が発生せず
「歴史上無駄な物は万里の長城、戦艦大和に特型機動車」
と揶揄されてましたが、1972年2月19日に長野県軽井沢で発生した「あさま山荘事件」に臨場し性能を発揮しました。


しかし1990年代末に大都市での排気ガス規制に引っ掛かり、特型警備車の刷新が行われ、栃木県警察と熊本県警察にF-3型が引き取られ試作型を含む残りは解体に出されました。


そのうちの1台は21世紀に入って栃木県宇都宮市で発生した立て籠り事件に臨場しました。


キットはレジン製の少数生産販売。
車体フレームタイヤ以外の細部は自作。
デカールナンバープレート自作。

実車画像。ネットサーフィンでの貴重な現役時の拾い画像。恐らく80年代。