云わずと知れた有名な悲劇の戦艦。
太平洋戦争の号砲となった真珠湾攻撃で最も損害が多く死者が多数出た戦艦である。
真珠湾攻撃の後、攻撃され破損した艦艇類は全て引き揚げ修理する方針になったが、艦の弾薬が誘爆し大破したアリゾナは翌年早々に「修理不能」と診断され、その場に放棄された。
その後、他の破損艦の部品取りに、取り外せる物は大半が外され無傷だった3番・4番主砲は陸揚げされ、地上に設置し要塞砲として使われ、陸軍管轄に変更されたが、その肝心の要塞の完成は終戦になった1945年8月で、一度も交戦を経験せずに1948年に解体廃棄された。
艦体そのものは深いヘドロに埋没し、現在もなお燃料の重油が流出しているのは有名な話だが、環境に配慮し近年漏洩対策が実施される模様。
因みに引き揚げられ近代改装を含めた修理を受け戦線復帰した艦艇の殆どは第二次大戦終結後の予算削減と本体の老朽化により早々に廃艦されている。
キットは1950年代に発売されたもので画像のは1998年版。


