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1970年代中盤、敵となったソ連に対抗する為、西側に最新鋭の120mm戦車砲の技術購入を打診したが、どこからも拒否された為、自国開発を行ったもの。

当初はこの砲を搭載した新型戦車も開発予定だったが、80年代末にはソ連との国交も復活し、125mm戦車砲を提供してもらう事になり、この砲よりは性能に不安のある純国産120mmは不要となり、結局この自走砲に搭載のみで実戦配備は終了してしまった。

外観はイスラエルのメルカバ戦車のようにフロントエンジンで、一見強そうに見えるが、元々が後方支援の榴弾自走砲用車体を流用しているので、戦車のように装甲は厚くなく、しかも機動力も戦車に劣り、あくまでも「予備的な」役割である。

その為、現在は最新鋭の99式戦車が充実してきたので、弾薬補給の面でますます不利になる為に、まもなく引退すると推定されている。

★キットは2002年のトランペッター製。完全自社設計・生産で、4年前まで粗悪な他社キットのコピー、玩具のような材質が不安定、モーターライズもろくに機能しない等、玩具以下のキットを輩出していたメーカーとは思えない程品質が充実し、現在のトランペッター品質の始祖とも言える出来だ。
エンジン・内装も細かく作られており、作って楽しいキットと言えるだろう。