イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

1941年にカナダ・シボレーで作られた軍用トラック。
民間仕様の3tトラックを軍用に作り直したもので、駆動は後輪駆動で4駆動ではない。
英連邦全てで使われたが、30cwt(1.5t)規格は15cwt(750kg)と60cwt(3t)の中間で「中途半端」と云われ、輸送部隊では殆ど使われず、主に後方で雑用に使われた。

キャビンは当初は軍用にソフトトップでドアもカンバスだったが、後に民間用の在庫を使ったハードトップ仕様も納入されている。
なお、アメリカ製も存在し、米軍の後方雑用任務に使用された他、同仕様でインドで組み立てられたのも存在し、インド軍で使用された。

この車両で有名なのは、砂漠戦での特殊部隊L.R.D.G(Long Renge Desert Group)用に改造された
もので、それ以外はあまり知られていない。

★作品は、タミヤ製「デザート・シボレー」から、特殊部隊用装備を排除し、新たに窓や幌を追加した。
フィギュアは、タミヤのMMシリーズ初期の「イギリス歩兵セット」を組んでみた。
撮影は、1987年イギリス映画「戦場の小さな天使たち」(Hope and grory)を意識してみた。
イギリス国内でドイツ軍の戦闘機が撃墜され脱出し、市街地に降下し、市民が見守る中タバコをふかしてたところ、イギリス軍後方部隊が逮捕しにきて、慣れない手つきでドイツ兵にライフルを構えている・・・といったシーンを意識してみた。

★「戦場の小さな天使たち」(1987年・英)
1939年、第二次大戦が激化し、父親も徴兵された少年を描く。
ガレージで自分の自家用車のバッテリーを外し、「さて、今度はいつドライブにいけるようになるかな?」と少年の頭を撫でて、後方任務に出かける父を見送る。
学校に行くと、教育は「愛国教育」に変わり、逆らうと教師にムチで手のひらを打たれ、学校に不満を抱いていく。
そんな中、ドイツ軍の爆撃機が切っていった閉塞気球が市街地に下りてきて、大人たちが四苦八苦してるのを見て大笑いする。
爆撃された市街地も子供達にとっては良い遊び場になり、戦争ごっこを始め、まるで、戦争で苦労する大人達を笑い飛ばすかのように遊びまくる。
最後には夏休みが終わり、イヤイヤ学校に通学するが、爆撃で学校が破壊され、愛国教育で嫌気が差していた児童達は「ドイツ!よくやった!」と笑って大はしゃぎする。
それを見ていた大人たちも、苦笑いし、やがて皆が大笑いし始める。

一見、不謹慎に見えるかもしれないが、子供達にとって戦争はいかに「くだらない」事かを描き、大人達を皮肉るように笑い飛ばす映画なんて、いかにも明るい性格の英国らしい映画である。
(1987年東京国際映画賞・最優秀芸術貢献賞受賞)