1939年に配備され、その頑丈さが好かれ、英軍や英連邦軍、オランダ空軍で採用された。
しかし、第二次大戦になると、日本軍の1式戦闘機・隼や零式戦闘機には全く太刀打ちできなく、大戦初期の日本軍の快進撃を許すことになった。
そもそも日本軍機が当時、世界的にも非常に先進的だったことが強く、以後、連合軍は、日本軍機を無傷で捕獲するのに躍起になり、それまでは日本軍に対して全く打つ手は無かった。
だが、この「ビア樽」と悪口を言われ、無傷で日本軍の手に落ちたバッファローは、日本の技術者を愕然とさせた。
確かに性能は重く、機敏性も無く、「戦闘機」としては最低の飛行機だったが、頑丈でシッカリした作り、配線のビニール皮膜による絶縁の確かさ、オイル漏れなど全く無いエンジン、効率よく燃焼する
エンジンは、当時の日本にはありえない高品質なもので「工業品」としては最高の品だったという。
そして一方、ヨーロッパ東部のフィンランド戦線。米国から44機供与されたフィンランド空軍のバッファローは、各部装備が簡略されていたが、逆に装備が重かった米英機と違い、軽快にブン回す事ができ、ソ連軍相手に善戦。「空の真珠」と絶賛された。
☆キットは1970年代に販売されたもの。今でもスポット生産がされているが、全くと言っていい位人気は無い。しかし、さすがタミヤで品質は非常によく、間違いなく現在もなおバッファローのキットとしては最高のキット。
よく考えると、入手がし易いので見落としがちだが、タミヤのキットはマニアックな品が結構多い。
相場は非常に安価なので、1機は必ず作って欲しい。そう思う出来栄えのキットだ。