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1971年初飛行。

1960年代中盤に米国の友好国に無償供与されたF-5Aであったが、ジェット機というだけで目視による攻撃など徹底的にコストダウンされており、1960年代中盤に登場したミグ21は、レ-ダー搭載で夜間や悪天候での攻撃でも可能であり、F-5Aでは戦えなくなった為、装備を充実させたのがF-5Eである。

E型は武装こそA型と同様であるが、レーダーが装備され、エンジンが強化された。その為胴体が若干大きくなり、エアインテークの開口部も拡大した。

F-5EはF-5Aを装備した各国に装備され、90年代には殆どF-16と交代したが、なお現役の国も数多く存在する。

極東アジア周辺国家では韓国・台湾・タイ・インドネシア・マレーシアなどに装備され、韓国ではライセンス生産された。

しかし、冷戦体制崩壊により、米国製の中進国向けの戦闘機の同等~半額で購入できるロシア製のスホーイSu-27の方が維持費も安く世界的にも強い戦闘機の一つの為、Su-27にスイッチする国も現れ始め、当初、インドネシアがF-5Eの後継としてF-16を蹴り、Su-27の導入を検討し始めた為米国から相当の圧力と非難があり問題化した。

だが、マレーシアをはじめ、こういった国が相次いだ為米国も煩く口出しが出来なくなり、現在西側国家だからといって西側国家製戦闘機という図式は崩壊し、敵なしだった米国の航空産業が現在危機的な状況にあるという。

☆キットは英国・エアフィックス製で1970年代中盤に登場。凸モールドながら70~80年代のエアフイックス・スタンダードな出来で、非常に細かく、ハセガワのF-5Aの1・5倍は部品の数が多い。
しかし、胴体の分割方法は上下式で、本来飛行機モデルの宿命であった左右胴体の継ぎ目の修正をしなくていいのが好感がもてる。

箱は1987年上映の映画「トップガン」でミグ役で登場したF-5E仕様だが、きちんとノーマル仕様の説明書とデカールも付いてるのが親切である。