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AAV-7とは、元はLVTP-7で、1985年の呼称変更によりAAV-7となった(但し、米国以外の使用国は従来のままの呼称)


AAV・・・・・Amphibious Assault Vehicle(水陸両用強襲車)



LVTP・・・・Landing Vehicle Tracked Personnel(装軌兵員上陸車)


実車は1964年に米FMC社により開発された強襲揚陸車で、元々は第二次大戦の太平洋戦争で使われたLVT-1が進化したものである。太平洋戦争以来、米海兵隊には、この手の車両は必要不可欠であった。

完成は1971年、実戦配備は1972年でベトナム戦争には使われなかった。

初期型は1977年まで生産されたが、現場からの要求で再生産が決定され、改良型A1が1981年に登場した。外観上の違いは、ヘッドライトのスペースが丸型が初期、角型がA1型と区別できる。

1986年には武装は従来の12.7mmに併せ40mmグレネードランチャー機関砲付きの砲塔に換装され、90年代初頭から波型増加装甲が施された。

車体はアルミ装甲で、3mの波まで渡航可能である。推進力はウオータージェット式だが、普通に走るようにキャタピラを動かしてでも航行可能。
エアコンが装備され、さらに寒冷地キット装着で-54℃の地区にでも運用可能。但しNBC能力は無い。

米海兵隊では、既に2005年より次期主力に交代を開始、2015年まで運用予定であるが、まだ他の使用国ではこれからもしばらく現役と思われる。

日本周辺の採用国は、タイと韓国のみであったが、米国の中国に対する懸念のために旧式のLVTP-5から、なかなか更新できなかった台湾にもようやく導入された。

転輪はキットのタイプが普通ですが、最近は主輪が一回り小さくなり、上の真ん中にガイド転輪が付いたものに変わっているようで、イラク戦争や、台湾に納入された車両に見受けられるようになっている。ドラゴンの1/72キットはそのようになっている。
どうしても1/35で作りたい方はジャンク部品を使って改造すればいいかも知れない。多分推測であるが、M2ブラッドレイの足回りなんだろうか????


キットは、初期型が、韓国アカデミー、中期型がタミヤ、後期型増加装甲付きが中国・ミニホビー製

タミヤ以外は全てタミヤのキットの完全コピーで、タミヤのオリジナルは1983年に発売。

韓国のアカデミーは1980年代後半に発売され初期型に顔を換装し、韓国海兵隊のデカールを附属しただけのもので、当時有名だったドハデなシャークマウスのデカールが附属したが、固く密着性が悪く貼り難い。発売当時は他の車両のキット共々殆どタミヤのコピー+αで日本で非難されたが、タミヤが発売しないバリエーションへの変更で発売したのでモデラーには歓迎された。
現在輸入はされておらず、アカデミーの完全オリジナルキットのみ輸入され、メーカーの水準も高くなっているが、韓ウォンの上昇で価格が高いキットが多い。

中国・ミニホビー製も1996年に登場し、またタミヤのコピーであるが波型装甲板は、高価な改造キットしか発売されていないので、インジェクションキットとして入手できるキットでこの仕様は有難い。
但し、材質は普通のスチロール樹脂ではなく、ABS製なので普通の接着剤では組めない。
車輪はなんと!!一体整形品。スライド金型だろうか。高度な技術である。

ミニホビーとは中国国内のみの販売を行なっており日本には正式に輸入はされていない。
製造はトランペッターで行なわれており、このキットが発売された当時はタミヤやアカデミーのコピー品ばっっかりであったが、独自で中国軍戦車を開発・発売して以来、急激に技術水準を伸ばし、現在はコピー品は殆ど絶版にし、高度なオリジナル製品を輩出するメーカーとして飛躍している。