しかし、輸送任務と攻撃任務を兼用したので旋回性能が劣り、しかもフル装備にすると重すぎて、飛行機のように滑走しないと離出来ないという欠点がある。
その為、ベトナム戦争末期に行なわれた大規模なヘリコプター作戦・カンボジア侵攻で捕獲したAH-1ヒューイコブラを参考にミル-28が開発されたが本格的な生産は行なわれず、結局ソ連崩壊でうやむやになったまま、ミル-24が今だ改良されて主力になっている。
だが、初実戦のアフガニスタン紛争で、小火器しか持たないアフガンゲリラに非常に恐ろしい存在と恐れられた。
(余談・・これに対し、アフガンゲリラを支援するアメリカのCIAにより当時の最新鋭の携行対空ミサイル「スティンガー」が実戦も兼ねて供与され、ミル-24ハインドの最悪の脅威となったが、紛争終結後、スティンガーミサイルはアラブゲリラに流通し、現在逆にアメリカの最強戦闘ヘリ「アパッチ」の脅威と化し、2001年から行なわれた「対テロ戦争」や「イラク戦争」でスティンガーミサイルによる撃墜例が相次ぎ問題となっている)
ミル-24Aは初期型で、ベトナムに1974年に配備されたという情報があるが、米軍や南ベトナム軍との交戦記録は無く詳細は明らかでは無いが現在もなお現役であるという。
ミル-24ハインドFは、シリーズ最新鋭で現ロシアで現役。
他には輸出仕様でミル-25というのがあり、これはミル-24の廉価版。
その他、東欧各国がライセンス生産したものや、第三国を通じてイスラエルが改良し、独自で商品化した機体もあり、入手は比較的容易で米軍も何機かを参考用に入手し、ソ連崩壊後は、なんと米国の映画撮影レンタル会社でも所有するケースもある。(但し輸入の際に武装が使えないようにされている)
画像のキットは、ハセガワ(材質が茶)と、中国の正徳福(材質がライトグレー)でハセガワは80年代に発売されたキットだが、モールドが、シャープで好感が持てる。しかもA型D型E型を発売し、特にA型は、ハセガワ独自のレアなキットである(現在いづれも絶版)
正徳福製は、モールドがダルく大味であるが、作ってみないと何ともいえない。