1944年に開発された、誘導式の1200kg爆弾。威力は1発で空母を轟沈出来る威力を持つ。
但し、誘導方法は極めて原始的な「有人」であり、世界の歴史の中でも唯一の先進国の正規の軍隊で開発された有人爆弾で、未だに「人命軽視の極み」の象徴とされている。
運用にあたっては、現場では軍事裁判を承知で使用を猛反対した将校も存在したが、結局聞き入られず
実戦投入となった。
しかし、既に開発段階で米軍に情報が漏れており、当初はナチス・ドイツのV-1ロケット爆弾同様、搭載ジャイロに入力することにより誘導されるもので、桜花のコクピットは「試験用に有人で飛ばしたもの」と解釈されていたが、有人ロケット弾と分かると非常に恐れられた。米国では、「有人爆弾」というコンセプト自体が信じられなかったという。コードネーム「BAKA BOMB」というコトで要注意された。
因みに「BAKA」とは日本語の「馬鹿」そのもので、米艦艇の全てが針鼠のごとく対空機関銃を大量に装備し、特攻に備えた。
実戦では最初にフィリッピンの米艦艇を襲おうとしたが、搭載空母ごと撃沈された。
初の実戦は沖縄で、駆逐艦1隻を轟沈。目撃談では命中した艦艇の中心部が粉々になりあっというまに轟沈したということであった。
他の目撃談では、かろうじて命中前に撃墜したところ、手前で墜落・爆発し、その勢いで艦艇が大破したという話もあった。
その後、大本営では「効果あり」とされ、今度は本土から1式陸上攻撃機に搭載し、遠洋に待機する米艦艇に向け出動し、途中から搭乗員ごと投下する作戦に出たが、重たい桜花を抱いた1式陸上攻撃機は、時速300km出すのが精一杯で、艦艇の陰も見ずに易々と迎撃され全滅が相次いだ。
バリエーションは4種あり、最終型は日本本土から地上から発射(発進)するタイプで、爆弾も強化されたが、結局使われずに終戦を迎えたのは幸いだった。
因みに沖縄戦では、桜花を捕獲した米海兵隊員が、桜花の用途を知るや、日本人そのものを非常に恐れ、
非戦闘員の住民を非戦闘員と知りながら射殺したり、ノイローゼになって一生を精神病院で過ごす事になった兵士も現れるなど、米軍にとって最もショキングな事実でもあったと言われている。
キットは、ハセガワ製で1971年初版の1式陸上攻撃機に付属していた。
画像のキットは1990年代に限定で販売された単品。
他には1/48でテスター製(米)が確認されている。
しかし、こんな小さな爆弾に搭乗して敵に向かっていったパイロットは一体どんな気持ちであったのだろう。決して時の流れに流してはいけない飛行機(?)である。
但し、誘導方法は極めて原始的な「有人」であり、世界の歴史の中でも唯一の先進国の正規の軍隊で開発された有人爆弾で、未だに「人命軽視の極み」の象徴とされている。
運用にあたっては、現場では軍事裁判を承知で使用を猛反対した将校も存在したが、結局聞き入られず
実戦投入となった。
しかし、既に開発段階で米軍に情報が漏れており、当初はナチス・ドイツのV-1ロケット爆弾同様、搭載ジャイロに入力することにより誘導されるもので、桜花のコクピットは「試験用に有人で飛ばしたもの」と解釈されていたが、有人ロケット弾と分かると非常に恐れられた。米国では、「有人爆弾」というコンセプト自体が信じられなかったという。コードネーム「BAKA BOMB」というコトで要注意された。
因みに「BAKA」とは日本語の「馬鹿」そのもので、米艦艇の全てが針鼠のごとく対空機関銃を大量に装備し、特攻に備えた。
実戦では最初にフィリッピンの米艦艇を襲おうとしたが、搭載空母ごと撃沈された。
初の実戦は沖縄で、駆逐艦1隻を轟沈。目撃談では命中した艦艇の中心部が粉々になりあっというまに轟沈したということであった。
他の目撃談では、かろうじて命中前に撃墜したところ、手前で墜落・爆発し、その勢いで艦艇が大破したという話もあった。
その後、大本営では「効果あり」とされ、今度は本土から1式陸上攻撃機に搭載し、遠洋に待機する米艦艇に向け出動し、途中から搭乗員ごと投下する作戦に出たが、重たい桜花を抱いた1式陸上攻撃機は、時速300km出すのが精一杯で、艦艇の陰も見ずに易々と迎撃され全滅が相次いだ。
バリエーションは4種あり、最終型は日本本土から地上から発射(発進)するタイプで、爆弾も強化されたが、結局使われずに終戦を迎えたのは幸いだった。
因みに沖縄戦では、桜花を捕獲した米海兵隊員が、桜花の用途を知るや、日本人そのものを非常に恐れ、
非戦闘員の住民を非戦闘員と知りながら射殺したり、ノイローゼになって一生を精神病院で過ごす事になった兵士も現れるなど、米軍にとって最もショキングな事実でもあったと言われている。
キットは、ハセガワ製で1971年初版の1式陸上攻撃機に付属していた。
画像のキットは1990年代に限定で販売された単品。
他には1/48でテスター製(米)が確認されている。
しかし、こんな小さな爆弾に搭乗して敵に向かっていったパイロットは一体どんな気持ちであったのだろう。決して時の流れに流してはいけない飛行機(?)である。