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旧東ドイツ製・VEB社のプラモデル。

現在は存在するか不明。いくつか日本にこのメーカーのキットが輸入されていた。
現在も、ちょっと老舗の模型店に行けば、片隅にあることもある。

作られたのは1980年代前半だそうだが、出来は当時の中国製オリジナルよりはマシではある。

しかし、80年代のプラモデルの割りに、出来は50年代中盤のアメリカ製並みで、かつてのホーク製の旅客機キットを思い浮かべてもらうと分かるだろう。

パッケージングは粗雑で、絵画のような箱絵は別にいいとしても、説明書は1箇所に簡潔にまとめてある。材質は固く削り難い。内装は全く無い。付属する接着剤の造りが凄い。

しかも悪いことにシュリンクで包まれた状態で発売されているのだが、品質管理もお粗末で画像のように割れているのは、まだカワイイ方で「エンジン部品が全く入っていない」場合もある。

購入してから、すぐ店頭で開封して確認すべし。

だが、ラインナップは現在もなお他には無いラインナップで魅力的である。

確認されたラインナップは旅客機が主で
・ツポレフTu-114型
・イリューシン62型
・ツポレフTu-134型
・ツポレフTu-154型
・ヤク40型
・ミル1型ヘリ
・ミル4型ヘリ
・ミル6型ヘリ
・ミル10型ヘリ
・ヤク24型ヘリ

が確認されている。いづれも1/100と思われる。

現在、生産国自体が1989年に消滅したので、再販などの情報は不明であるが、一部、東欧のメーカーで再販もされているようである。

実機は1960年に登場した旧ソビエトの中堅路線専用機で、西側旅客機にも負けずとも劣らない機体で「軍用機にしか能力を傾けない」とソビエトを見ていた識者を驚かせた。
機首には、爆撃機のような航法士の窓があるが、60年代後半には撤去されレーダーが内蔵された。

使用国は東側国家各国に及ぶ。箱絵は旧東ドイツのインターフルグ。

現在は、殆ど引退しているが、北朝鮮では今だに「エア・コリョー」で使われている。