屋比久ちゃん初日、梅芸の抽選先行で当たりましたのが1階A列センブロ。


今月観るミュージカルはこの作品だけ、この一回きり。


オフブロードウェイを経て2019年1月、藤田さんの演出でイギリス初演されたものの日本版。

日本初演を予定されてたコロナ禍では2020年4月、全て中止、チケットは払い戻しとなり、9月に3日間だけ上演された時はチケット取れず。

藤田さん英国奮闘の様子はNHKの密着番組で観ました。読売演劇大賞に最優秀演出家賞もとった藤田さん、演出している作品をほとんど毎公演観るそうで今日も入口の受付で次々囲まれて挨拶されてた。


2時間10分ノンストップの旅物語、面白かった。

屋比久ちゃんの素晴らしい歌声はもちろんですが、VIOLETの苦悩と望み、そのための苛立ちや悲しみ、憧れや期待がくるくると豊かに現れては入れ替わり、彼女に引き込まれました。


立石くんと東くんを含め黒人役は、見た目でそうとは分からない。この間のラグタイムしかり、塗りや化粧で人種を作らない。

この2人の譲ったり競ったりの塩梅が面白くていい感じでした。


原田の優ちゃんは伝道師で、インチキくさい感じが絶妙。さすが上手い。運転手のときも好きでした。


父spiさんにはやられたー。

目線、声のトーン、揺らぎ、震え、強弱、息の量。あらゆるところに一人娘を育てる父の心の内がぐわんぐわん表れていて視界が揺らぎました。


ヴァイオレット:三浦透子/屋比久知奈(Wキャスト)
フリック:東啓介
モンティ:立石俊樹
ミュージックホール・シンガー:sara
ヴァージル:若林星弥
リロイ:森山大輔 
ルーラ:谷口ゆうな
老婦人:樹里咲穂
伝道師:原田優一
父親:spi

ヤングヴァイオレット:

生田志守葉/嘉村咲良/水谷優月