いずれもi列センターブロックにて、連日のお月さま。

4/28マチネ、開演前は初日と同じく大貴くんの歌。回替わりらしくエマちゃん海宝くん吉田さんも歌ってるそう。

2回目でも分からないところは分からないなりに、面白かったし相変わらず海宝くんは絶品。歌のない舞台で、こうも輝くもんかね、まざまざと彼が役者であることを見せつけられる。贔屓目はカッコ良いと思うところに上乗せされるが、それだけならストプレを繰り返し観ない。
うまいんだな、そして好みなんだ、舞台での彼の居方が。声のトーン、目の動き、手の使い方、表情の変化、纏う空気。

星の王子さまのようなどこか比喩で、詩で、暗に伝えてるもの、それがなにか正解はないというのかな。どう感じたか、何を思い出したか、何を考えるか、歌でも本でも絵でもそうだろう、受け取った人の自由だよ、って空間。

4/29昼はエマちゃんのムーンリバーから。
どこかアメリカの仄暗い店の一角で歌ってるような。

一篇目の高校生の真っ直ぐな恋。
丁寧にネクタイを結ぶ海宝くんが、ジョンの役として思い切りよく告白する、キスを繰り返す、想いを伝えることができて嬉しそうに「満ち足りた」顔をする。好きな人と共有できる喜び。
キュンキュンの連続で楽しい。

この後も根暗で陰鬱な感じの男、カウボーイと決闘する男、人魚を愛した男、忘れられない人を想い続ける男。どこか不思議で、何を伝えたいのか分かってもらいたいのか。

六篇目の泣きじゃくる等身大の30過ぎたばかりの男、面白かったな。結婚しても高校生の頃の彼女が忘れられない、だから故郷に戻ってきた。再会しても叶うことのない想い。去り際に繋いだ彼女の手をもう一度ギュッとして、引き留める一瞬のその手。この手が切なくて鼻がツンととした。悲しげな寂しそうな笑顔。

畠中さんがちょいちょい出てきてはいい味出してて良かったな。

月が満ちるように人と分かり合えて幸せを感じ、月が欠けるようにひとりぼっちにもなる、それが繰り返されるのが人生なんだろう、なんてことでまとめられるかな?3回観てもうまく言葉にはできないけれど、いい時間でした。