2月24日
大山田川商店会競馬サークル【外伝】〜ホースローグ〜

土曜日、場末の純喫茶エンゼル
今日は重賞もなく、ひとり静かに…

〜♪
と、思っていたらタイゾーが来た
「毎度〜」
「来たか…」
「なんや、来んかった方が良かったような言い方でんなぁ」
「いや、来る者は拒まず、去る者は追わずだよ」
「ん?何読んでますの?」


「"ナチュラル・リーダーシップの教科書"?」
「うん…」
「引退しても勉強でっか…尊敬しますわ」
「いや、"そこ"じゃないんだよ」
「へ?」
「"牧場研修"でリーダーシップを学ぶって話」
「なんでっか?それ…」

リーダーシップや専門知識の研修を行っている企業は多いが
特にリーダーシップなど成果が計りづらい研修については
様々な手法を試し、自社や時代に合ったものを模索しているのが現状である

この本は…牧場研修によって
これからのリーダーシップの在り方を学ぼう
…的な話であるが…この"これからの"が大切なのだ

本書の本質的なところは
既存のリーダーシップではない
新たなリーダーシップの考え方、在り方
にあるのだが

私が考えたのは
『この考え、手法が少しでも広がれば
競走馬が第二の"馬生"に進む機会になる』
ということ

年間に生産される競走馬は7000〜8000頭と言われている
その内、JRAでデビューするのが約4000頭
新馬戦未勝利が1500レース程あるので
勝ち上がれるのは1500頭に限られる

地方競馬へ移籍したり、乗馬になる馬もいるが
悲惨な馬生を送り、最期を迎える馬もいるのが現実だ

「う〜ん…考えさせられますなぁ…」
「かと言って、俺達に何ができるか?ってことなんだけどね」

〜♪
ケイサクとコータが来た
「やっぱりいましたねぇ」
「どーもで〜す」
「あれ?何ですか?この本…」
「これはやな…」

タイゾーが私に替わって説明を始めたが
大枠は間違ってないので口を挟まず任せた(^_^;)

「へぇ~」
ケイサクは興味津々である

「単勝と複勝馬券の収益の何%とかをその投票された馬の引退後の馬生に役立てる…良いと思いません?」
コータの発想はいつもながらユニークだ
「おお!それは応援馬券を買う側も嬉しいわな」
「いいねぇ…」

〜♪
よーこ登場
「あれ?揃ってる…なんですか?この本…」

タイゾーが再び説明するがかなり粗くなっている
「へぇ~、読み終わったら貸して下さい」
「ほ〜い(^^)」

「ところでタイゾーさん!」
「な、なんや?」
「先週、凄かったですね!ペプチドナイル!」
「お、おお、あれな…」
「あれ?何故か浮かぬ顔…」
「ガイアフォース買っとらんかった…」

「ええええええ!」
「コータさんは?」
「へ?」
「セキフウ、3着狙いとか言ってましたよね。バッチリじゃないですか?!」
「三連複買ったけど、同じくガイアフォースは買ってませんでした(T_T)」
「ペプチドナイルとセキフウのワイドでも万馬券でしたよ…」

相変わらずの馬券下手なメンバーである

【無事是名馬】
tarezo…(^。^)y-.。o○