我が子が 抗がん剤(CARE療法) 副作用で苦しむ姿は、どうしようもない辛さがあり、ケー君の手を握りながら耐えるしかありませんでした。

 

これほどの副作用を見ると、”抗がん剤を使わない” ことを選択する人たちがいることにも納得します。

 

それでもケー君が 抗がん剤 を続けられた理由は、AFPが驚くほど変化したからです。

 

 

 気になるAFPの数値

 

入院している大学病院では、月曜日の血液検査でAFPの数値が測定されます。

 

    

AFP(アルファ・フェトプロテイン)とは、腫瘍マーカーの一つで、肝臓がんや卵黄嚢腫瘍の判定に役立ちます。

 

ちなみにAFPの基準値は10~20ng/mL以下なのですが、ケー君の場合は治療を開始時点で 8918ng/mLという恐ろしい数値でした。

 

  • 基準値:10~20ng/mL以下
  • 肝がん疑い:50~100ng/mL
  • 肝細胞癌:200ng/mL以上

 

  投薬直後 AFPの驚く減少

抗がん剤 投薬終了してから、初めてのAFP数値の測定・・・

8918ng/mLというAFP数値が、7353ng/mL に減少していました。

 

”CARE治療は6回投薬するから、これから1000ng/mLずつ下がっていくのかな?”と思っていたら、次の週の測定では・・・

 

  • 2週間後:2997ng/mL
  • 3週間後:1389ng/mL

 

 

嬉しいことに、毎週AFP数値が驚くほど減少したのです!

 

小児科 担当医

ケー君の卵黄嚢腫瘍は、化学療法や放射線治療によく反応して縮小するんです。

 

・・・と教えてくれましたが、入院当初 水頭症の執刀をしてくれた 脳神経外科 担当医からは、”かなり難しい治療” と伝えられていたため、1回目の投薬でこれほど改善することに今後の抗がん剤 治療に希望がもてました。 

 

 ”今”の命を繋ぐ抗がん剤 投薬

 

抗がん剤 投薬は、確かに副作用がキツイし、治療後の後期副作用も心配です。

 

でも投薬しなければケー君の悪性脳腫瘍は限界の状態まで来ていたし、投薬することで、まずは ”今” 細くなったケー君の命の糸を必死で手繰り寄せている、そんな感じがしました。

 

このままケー君を苦しめている悪性脳腫瘍(混合性 胚細胞腫瘍)が、順調に小さくなることを願うばかりです。