5年ぶりくらいに


図書館に行った


図書カードを新しく発行した


窓口の対応で


本の虫であるかの様に


控えめに


小さな声で


やりとりをした


いかにも本を読んでいる人であるかの様に


弱々しい態度で


声を発し


そのキャラクターを演じた


というか


図書館という


静かで


沢山の本のが並んでいる


そんな空間に


染められた


そんな気分だった


熱心に机に座って勉強をしている人々


僕とは別の次元の人々


中高生の頃


僕もああやって図書館で勉強していたなと


今はあんな人と人とが


隣同士でいて


向かい合って


何かに集中することなんて


絶対できないだろうな


隣に可愛い女の子がいたら


気になって勉強どころじゃないだろうな


そんなこと思いながら


本を探そうと切り替える


事前に借りたい本があったのだが


検索の機械で探しても見つからず


2時間かけて探した結果


詩集を四冊


絵画の本を一冊


借りることにした


しばらくは


詩集を没頭して読んで


絵を見て


想像力を豊かに


膨らましていけるように


なろうと思う


そんな日曜日の午前中であった