今回は、クレジット追加ボタンやRetroArchの各種設定ボタンを筐体の好きな場所に追加していこうと思います。



一般的には筐体に直接穴をあけ、ゲーム外の動作をさせるボタンを追加したりするのですが、やはり表側に実装すると見た目が悪く、目立たない場所では利便性を損なうことになります。


そもそも筐体に穴をあけること自体精神的抵抗がありますので、現在はコントロールパネル上にあるボタンの組み合わせでショートカットできるようにしています。



今回はAmazonで送料込み255円で購入した


TTP223 静電容量式タッチスイッチ(10個入)


を使用します。


コスパ死ぬほどよいですね。

説明書もなにもついていません。

おそらく5vくらいは耐えられると思います。




住所も名前も全て間違っていましたが一ヵ月くらいでなんとか届いてしまうのはさすがチャイナポストです。

完全に忘れていたのでサプライズ的で案外嬉しかったりします。



とりあえず動作チェックをしてみます。



半田付けは面倒なのでまずはオスメスのジャンパーワイヤーを3本用意。



黒い蓋を外すとGPIOが露出します。

Raspberry piは5vと3.3vをそれぞれ二箇取ることができます。

今回はRaspberry pi 400のGPIO(写真位置)から3.3vを借ります。




I/OはUSBエンコーダーでコイン投入に当てているボタンに挿しておきます。

オレンジのワイヤーです。

ちなみに隣(下)はGNDのピンなのでRaspberry pi 400のGPIOのGNDで兼用しています。



とりあえず半田なしで指で押さえて接触だけさせています。



ニューアストロシティのコンパネ越しにタッチ。

静電容量式タッチスイッチなので結構な厚さでも反応します。

(タッチ反応しているので赤色LEDが点灯)


RetroArchではホットキーとの組み合わせでショートカット設定をしますので、ホットキーのボタンも隠しておけばコンパネ上ボタンでの誤爆がなくなります。


一つのUSBエンコーダーで6〜8ボタンしか使っていないので残りは隠しボタンにすることができます。


これで好きなショートカットの組み合わせを好きな場所に好きなだけ設置できます。





一応ググってみました。


入力電圧は2.5〜5.5vと使いやすい仕様です。

消費電力は0.1mW。

20〜70度対応ということでパッシブヒートシンクしかない Raspberry pi 400でも問題無さそう。



AとB部分は動作パターンの変更に使用します。


AとB短絡なし → タッチしたときのみON

Aを短絡 → タッチしたときのみOFF

Bを短絡 → タッチごとにON、OFF切り替え

AとBを短絡 → タッチごとにOFF、ON切り替え



仮のワイヤーが短いのでコンパネを閉められず、開けたまま撮影。

TTP223はガムテープで貼ってあります。


反応が良すぎて連射されてます。

Bを短絡してオルタネイト設定にしておくのも良いかもしれません。

いや、2回目押すまで連射モードになるだけかな?




ボタンでキーアサインできる通常配線に加え、タッチスイッチと電源も一緒に配線してみたのですがコードがかなりごちゃついてしまいました。

一応キーアサイン用のボタンと取り外し可能な配線を一つコンパネ内に置いておいて、タッチスイッチ専用で配線したほうがやはりシンプルで良い感じです。

タッチスイッチでアサインできるので、実際ボタンを使うことはなさそうです。



最終的にクレジット追加は100円の真ん中の0の部分に設置してみました。かなり使いやすいです。



MOSFETと組み合わせれば電源スイッチなんかも隠しておけますね。

かなり応用が利きそうです。