レトロパイで縦画面ゲームに走査線を足そうとすると若干面倒臭いことになります。
それでこれまでアーケードゲームでは避けていたのですが、今回余っていたMicroSDカードにRaspberry Pi OS Lite(64-bit)をインストールし直す機会があったのでこの際全部設定し直すことにしました。
正直、走査線自体の品質もそんなに良いわけではありませんが折角なのでこういう機会は活用していきたいと思います。
走査線の追加はシェーダーから好きなものを選ぶだけです。
ただレトロパイの場合、選択肢が少なく自分的にしっくりくるのは
crt-pi-vertical.glslp
になります。
有名どころで良く推されているシェーダーだとcrt-royaleになるのでしょうけどそもそもレトロパイには入ってません(と思います)。
コンシュマー機の環境には良さそうですが、ゲーセンのシャドウマスク方式モニタとは全然違うのでアーケードゲームの表示にはそぐわない。
そこでgeom、zfastあたりが上がってきますが、個人的にはcrt-piより実機感に欠けると思っています。
なんというか荒さが足りない。
上品過ぎる気がします。
擬似的にブラウン管の丸みをもたせるのであれば
crt-pi-curvature-vertical.glslp
を選択すれば角丸で全体的にふっくらしたブラウン管風味になりますが、いかんせん液晶のベゼルと曲面があわないためテレビ画面にある程度アンダースキャン領域が出ているコンシュマー用エミュにしか使っていません。
膨らみの部分のドットがクリアに表示されすぎて若干違和感ありですが雰囲気はとても良いです。
当時メガドライブ実機をPC用のトリニトロンモニタにRGB接続し、スーパーファミコンはプロジェクターで遊んでいたのでこういう画面の記憶があるわけではないのですけどね。
縦画面にした場合、一体なにが面倒なのか?
簡単に説明するとコアによっては出力の回転に走査線の水平が追随しない、ということになります。
mame2016や2015で起動した場合、レトロアーチのビデオ出力で回転させると走査線はそのまま水平を保ってしまいます。
こんな感じで縦画面なのに横に走査線が走ってます。
これまで一括で処理できる方法がなかったのでアーケードでは使っていませんでした。
この場合は一度レトロアーチの回転設定を切り、mameの機能を使ってTABキーからのvideo回転で縦にするとちゃんと縦に走査線が走るようになります。
mame2003plus〜2000はレトロアーチ側のビデオ回転をして個別で保存すれば縦走査線を維持できます。
mame2010だと少し挙動が怪しいので2003とかと同じようにレトロアーチ側の設定で回転させる方がが良さそうです。
改めて解説してみると大した作業ではないのですが、安定環境を動かすのはリスクがありますから、今回はいい機会でした。





