6/18(火) 雄鶏、空間の鳥 @ブランクーシ展 | そんな感じ。 since March 28, 2005

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日常生活の中で、ふと感じたこと。

関心したこと。

その時の感性のおもむくままに気ままに書き留めています。

2024年06月18日(火) 大雨

【横浜】最高気温 24.3℃ / 最低気温 18.4℃

 

雄鶏 1924年 ブロンズ 豊田市美術館

 

『上昇の感覚。台座の上の三角形のフォルム。

階段の形にも通じる、ノコギリ形をした燃え上がる炎のような羽。

本作品は、雄鶏の姿形の三つの主要な特徴を、鶏冠の輪郭を示す独特のフォルムへと要約しようと試みたものである。

ブランクーシは、雄鶏の姿の垂直性、そしてその象徴的な卓越性の感覚を、完璧といえる三角形を通じて強調している。

「雄鶏とは私のことだ」と口にすることもあったブランクーシにとって、この雄鶏の姿形はきわめて特殊な意味をもっていた。(解説文より)』

 

解説文の内容はよく分からなかったけど、ショップでこの「雄鶏」の絵葉書を見たとき、「撮影したカメラマンは、この作品に雄鶏を感じているな。」と思った。

特に正面を下からまくるように撮ると、私にも「コケコッコー」と嘴を高く掲げ、直立して立つ雄鶏の強い生命力を感じた。

 

 

横から見ると、鶏冠しか感じないけどね。

 

空間の鳥 1926年(1982年鋳造) ブロンズ、大理石(円筒形台座)、石灰石 横浜美術館

 

私は鳥のしなやかで力強い胸筋を感じました。

飛び立つ鳥のエネルギーを抽象的な形で作り上げた。

 

『生涯を通じて飛翔の本質ほど私が追求したものはない

飛翔、それは何と幸福であることか! コンスタンティン・ブランクーシ』

 

円筒形台座が大理石で、十字形台座が石灰石。

横浜美術館所蔵というこで、「横美、やるじゃん!」と思いました。

台座の素材までも指定があるのね。

 

たしかロダンの作品は「一つの型から作っていいのは、12点まで」だったかと記憶しているけど、ブランクーシの作品もそうなのかな。

 

アトリエの眺め、《空間の鳥》 1923年 ゼラチンシルバープリント 東京都写真美術館

 

《空間の鳥》がまるで蝋燭の炎のように見える・・・。

裏のシートに明るい丸い円が見えるから、光を投射しているのだろうけど、石材に囲まれた《空間の鳥》が神々しい。