2023年01月04日(水) 晴
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11:00 岩屋橋から撮った天王前辺りの風景。
歌川広重『六十余州名所図会』の「相模 江之嶋 岩屋ノ口」
『六十余州名所図会』は1853年(嘉永6年)から1856年(安政3年)にかけて制作された広重晩年の作。
今から150年以上前も雰囲気変わらないよね。
富士山はかなり大きくデフォルメされているけど。
岩屋の入口あたりに筵を屋根にした休憩所みたいなのが見えるし、当時は橋がなかった筈だから、みんな舟で渡って来たのよね。
(※江の島への橋は、明治24年(1891)に架けられた川口村村営の桟橋がはじまり)
11:04 岩礁の先に見える島は初島かな。
11:05 波食台(海食台)と海食崖
海水面が最も低くなったときの陸地と海水面との境界より上は風化作用と波浪による侵食作用が大きいために侵食が陸側に向かって進行するに従い平坦面が形成されていきます。
この平坦面が波食台。
波浪の破壊作用を前面に受ける陸側斜面は下部を波浪によってえぐられ、不安定になって崩壊するために崖ができます。
この崖を海食崖または波食崖と呼びます。
関東大地震(1923年)によって相模湾北岸の小田原付近から房総半島の先端に至る地域で最大2m隆起しました。
地震前には海面下すれすれに没していた江ノ島の波食台が地震に伴う隆起によって海面上に姿を現しました。
波食台は満潮時には海面に没し、干潮時にのみ海面に姿を現しますが、江の島では隆起した海食台の上を散歩することができます。
歌川広重の「相模 江之嶋 岩屋ノ口」よりも、今の方が波食台の面積が大きく感じたのは、70年後に起きた関東大震災による隆起の為だったんですね。
与謝野晶子が『沖つ風吹けば またたく蝋の灯に 志づく散るなり 江の島の洞』と詠んだ1911年当時も波食台はまだ今のように広くなかったんだ!
『みどころ沢山かながわの大地』によれば、江の島の西海岸の波食台(海食台)は葉山層群でできているそうです。
葉山層群は、1,800~1,500万年前に、水深2,000m~1,200mの深い海でできた層で、主に泥や砂、火山灰などでできています。
海水が澄んでいてキレイ。
波食台で釣りを楽しむ人達。 ↑の写真は夫が撮りました。