7/18(月) 「みどころ沢山 かながわの大地」展 | そんな感じ。 since March 28, 2005

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日常生活の中で、ふと感じたこと。

関心したこと。

その時の感性のおもむくままに気ままに書き留めています。

2022年07月18日(月) 曇一時雨後時々晴

【横浜】最高気温 31.9℃ / 最低気温 23.8℃ (最小湿度 54%)

 

生命の星・地球博物館で特別展「みどころ沢山 かながわの大地」も見て来ました。

 

【トーナル岩】

 

11:51 神奈川県の石は、トーナル岩!

 

丹沢産、トーナル岩(約500万年前)

 

博物館のトーナル岩の標本を見て、「ウチの庭に転がっているのはトーナル岩だったんだ!」と思い至りました。

トーナル岩(tonalite)はアルカリ長石をほとんど含まず石英と斜長石、有色鉱物からなる深成岩で、花崗岩の一種。

 

特別展では神奈川県のエリア別の地質について解説されていました。

神奈川県の地図を眺めていると、横で「神奈川県というのは実に面白い場所で、ユーラシアプレート、北米プレート、フィリピン海プレート、太平洋プレートが接する場所にあるんですよ。」と説明している男性がいて、お顔をチラッとみたらNHKの高校講座地学に出演されていた方でした~!

 

足柄層群塩沢層(約120~80万年前)の礫岩。

礫岩でも磨くとこんなに艶やかになるのね。

 

【三浦エリア】

 

今度は三浦半島をジオ旅したないなと思っていたので、「三浦エリア」の展示に興味津々。

 

『三浦半島南部の海岸などで見られる三浦層群三崎層は、陸地から遠く離れた深海底にたまった地層が、プレート上に乗って運ばれ、海溝で沈み込む時に陸側へ押し付けられた(付加された)地層だと考えられています。

海底地すべりによってぐにゃりと曲がった層があったり、また別の地層のブロックがバラバラになって取り込まれれていたりするなど、大地が受けてきた激しい変動の歴史が感じられます。』

 

荒磯海岸、行きたいわ~♪

 

荒磯海岸の南にある浜諸磯で見られる"激しくブロック化した三崎層”

 

スコリア

 

火山礫凝灰岩、火山豆石

 

軽石スコリア質礫岩、軽石質砂岩

 

生痕化石

 

売店で解説書(800円)を購入したので、特別展の展示内容を全部、読むことができます。

神奈川県内のジオ旅のガイドブックとしても優秀!

写真満載で800円はお得感満載ですっ!

 

【多摩エリア】

 

 

私が住んでいるのは多摩エリア。

過去300万年の期間は海底にあったのですね!

 

 

そうそう! 多摩エリアといえば東京の多摩地区のことだと思っていました。

 

『地形や地質の成り立ちをもとに広い視野で捉えた場合、このエリアは東京都や千葉県とともに関東平野の一部を構成し、東京湾を囲う地域の西側を占めています。

多摩丘陵は上総層群と呼ばれる地層が基盤となっています。

関東平野の地下には、およそ300万年のあいだ海成堆積物をためてきた大規模な関東堆積盆がありました。

そこに堆積した上総層群は日本の模式的な層序を有する重要な地層となっています。

数十年前になると、海水準変動と大地の隆起の影響を受けて相模層群が堆積しました。

それらの上には、西方の火山地域から飛来した火山灰が関東ローム層をつくっています。』

 

自分が住んでいる地域の地層の歴史が簡潔にまとめられていて、わくわくします。

私、関東ローム層しか知りませんでした~。

 

寒冷期と温暖期の間で、海水準が変化していたんですよね。

 

海底時代の化石

 

多摩エリア周辺の地質図。

ウチは沖積層・埋立地なのか!?

 

自分が住むエリアの事も全部、この本に載っているのでオッケーOK!

 

大好きな緑色片岩もあったので写真を撮ってきました。

丹沢層群塔岳亜層群(約1,700万~1,600万年前)が変成

山北町中川

緑色の緑泥岩や緑簾石(りょくれんせき)の影響で石が緑かかる。

 

紅れん片岩

丹沢層群塔岳亜層群(約1,700万~1,600万年前)が変成

山北町中川

凝灰岩にマンガン(Mn)が多く含まれると、紅簾石(こうれんせき)を生じ岩石の色が赤くなる。

 

(おわり)