NHKのラジオ国際放送で男性スタッフが尖閣諸島(沖縄県石垣市)を「中国の領土」と主張し「南京大虐殺を忘れるな。慰安婦を忘れるな」などと発言していた問題で、NHKの稲葉延雄会長らが10日記者会見し、国際放送担当の傍田賢治理事が責任を取って同日付で辞任すると発表した。稲葉氏や井上樹彦副会長ら役員4人は月額報酬50%を1カ月、自主返納する。

 役員の引責辞任は、記者らによるインサイダー取引問題で当時の橋本元一会長らが辞任した平成20年以来。このほか、国際放送局長ら5人を減給などの懲戒処分とした。

稲葉氏は「放送法で定められた責務を果たせず、極めて深刻な事態であり深くおわび申し上げる」と謝罪。激変する世界情勢の安全保障上の観点から「危機意識が高まってしかるべきだったが、ラジオ国際放送の現場では緊張感が欠けていた」と述べた。
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>稲葉氏は「放送法で定められた責務を果たせず

NHKは2015年の平和安全法制の時だって偏向放送ばかりしていた。