ドイツ中部テューリンゲン州のラニス城にあるイルゼン洞窟を発掘し直し、約4万5000年前と推定される現生人類(ホモ・サピエンス)の骨片化石を発見したと、独マックスプランク研究所などの国際研究チームが31日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表した。

 当時の欧州中部は寒冷で、現代のシベリアや北欧のような気候だった。現生人類はアフリカで30万~20万年前に出現した後、中東や欧州などに進出したが、約4万5000年前にアルプス山脈の北側に到達していたことが明確になったのは初めて。研究チームは寒さが厳しくても、狩りの対象となるトナカイなどの大型動物の群れがいる環境の方が魅力的だったとの見方を示した。
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