宇宙航空研究開発機構(JAXA)は22日、20日に世界5カ国目となる月面着陸をした探査機「SLIM(スリム)」について、「ピンポイント着陸」に関する技術データや撮影画像を地球に送信できたと明らかにした。取得データの解析を始めており、狙った場所の100メートル以内に着陸させる世界初の技術を実証できたかどうか、1カ月以内に精度を判断する。

 スリムのチームは22日、X(旧ツイッター)で「たくさんのデータが取得できたことを確認し、ほっとするとともにワクワクしはじめています」と喜びの声を投稿した。JAXAは25日に記者会見を開いて、改めて状況を説明する。

 JAXAは「着陸後の姿勢は計画通りではなかった」としている。太陽電池パネルは西側を向いていることが新たに確認された。今後、西から太陽光が当たる状況になれば発電を再開する可能性があり、復旧に向けた作業を続けている。

 スリムは20日午前0時20分ごろ、赤道南側の「神酒(みき)の海」のクレーター付近に計画通り着陸した。太陽電池パネルに光が当たらないことで発電できず、バッテリーが尽きる前に着陸データを地球に送る作業を優先した。

 本来は数日間の探査を予定していたが、着陸から約2時間40分後の20日午前3時ごろに電源を切った。復旧時の不具合を避けるため、バッテリー残量が12%になった段階で、手動で止めた。
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https://www.nikkansports.com/general/news/202401220000898.html


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