三菱重工業は12日午後1時44分、政府の情報収集衛星光学8号機を、鹿児島県・種子島宇宙センターから、H2Aロケット48号機で打ち上げた。衛星は予定の軌道に投入され、打ち上げは成功した。

 情報収集衛星は1998年、北朝鮮による弾道ミサイル発射を受けて導入された事実上の偵察衛星で、内閣衛星情報センターが運用。安全保障のほか、地震などの災害時にも活用されている。

 2013年には、光学センサー衛星2基と、悪天候や夜間用のレーダー衛星2基の4基体制となり、地球上の全地点を1日1回撮影できるようになった。政府はさらに、光学・レーダー衛星を2基ずつ追加するほか、データ中継衛星2基を加えた10基体制に向け整備を進めている。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2024011200768&g=soc