躁は誘う | 『たらの』の双極性障害の日常

『たらの』の双極性障害の日常

双極性障害(Ⅱ型)と生きる『たらの』の記録。

躁の時、
私の頭の中では
何もかもが『素敵』になる。

苦手なものすらこの時なら簡単にクリア出来るような、
絶対的な自信。

未来さえも見えてしまえそうな視野。

そして、湧水のようにコンコンとあふれだす、独創性あるアイディア。

そして、それらをそなえた自分の魅力。


だけど、
それは私の頭の中で
『双極性障害』が演出するもの。


この『素敵』な日々が過ぎた後、
私はまるで
「今までの代償を払え!!」
と脳に言われるかのように、うつという深い谷底に引き落とされる。


引き落とされた先は、
言わずも知れた真っ暗な闇の荒野。

そこで要求されるのは
『躁と共に、苦しくも生きるか』
『優しい死』
の2択。

私は最後に残った理性で、
『優しい死』の選択をかわし続けている。


『優しい死』は誘惑だ。

「死」は何時だって
「無」そのものだ。