拒食症になって 北里大学病院に二週間ほどだったか入院したとき、
私は0~3歳児になった。
夏休み恒例の父親の実家浜松への移動中から突然、家に戻りたくなって
そのまま浜松へ行き、おかしくなったまんま、八畳の和室に
布団を引かれ、ビワの葉とこんにゃくを当てられ、まるで奇人扱いだった。
そのまま、かかりつけの北里の先生から、「何かあったら」の紹介状を持って、浜松にある病院にいったが、どうにもならなくて、北里病院に行き入院になった。
かかりつけの北里の先生は
「ホントに行っちゃったの?‥」と、呆れていた。
一端病院に入院すると
私の何かがハガレタ。
母親の面会が待てずに泣くので看護士さんが マニキュアを見せて気分を紛らわしてくれるのに 次の瞬間「お母さんは?」と
ビービー泣くのだ。
そんなに泣いてたら個室に移されるよ!と言われると
もっと赤ちゃんになって泣いた。
だから担当の精神科医の先生が特別に 普通の面会時間より
小部屋を使って早く会えるようにしてあげるから
泣くのは我慢しようねって
手段をくれた。
だからその小部屋の面会時間まで泣かなくなって、
母親に会い、小部屋に入った直後から、三時間くらい延々と赤ちゃん泣きする日々が
やってきた。
それは、日ごとに おさまってゆき、五日目くらいには
泣く必要もなくなって
時間を持て余して
自分から もう普通の面会にしたいと、申し出ていた。
あの体験は本当に不思議なくらい、脳の変化を感じた。
退院の時も 相変わらず
ちっちゃな子供のままでいたけど
脳みそも縮んでちっちゃくなってたから かも知れないけど、
あの数日間の小部屋の中だけ
確かに赤ん坊で
その間も、泣き止んで小部屋から出て病室へ行くと
別に普通だった。
だから脳の不思議だと感じる。
0~3歳くらいの私は
無心で泣いて、満足を繰り返した。