おはようございます。
続きです。
りょうくんが、少し弱った声で言いました。
私「それだけはやめてくれない?」
正直、笑いそうになりました。
どの口が言ってるの?って。
私「何で?りょうくんがした事じゃん。」
夫「ななこにされると、俺、仕事に集中できないよ。」
私「そんなの知らないよ。」
夫「何でもするから許して。」
——その言葉、何回目だろう。
別に、連絡を取りたい男性なんていませんが、
悔しかったのです。
同じ思いをさせてやりたいと思いました。
それが何の解決にならない事が分かってても、
私は未熟だから。
私「やだ。それで決まりね。」
夫「他の人と仕事後に会うの?」
私「そういう日もあるかもね。」
夫「無理だよ。俺耐えられない。もう2度と連絡しないから許してください。」
私「これ、何度目?もう信じられないよ。」
夫「…3度目かな。本当、最後にします。」
少し間を置いて、
前から引っかかっていたことを口にしました。
私「あとさ、これずっと言ってなかったんだけど…ポケットにコンシーラー入ってたことあったよ。あれ誰の?」
夫「コンシーラーって何?」
私「ファンデーションみたいなやつ。」
夫「ファンデーション?俺のじゃないよ。今ある?」
私「ポケットに戻した。」
私はりょうくんのことを100%信じていたのです。
夫「コンシーラーって何?」
そう言って、スマホで検索し始めたりょうくん。
さっきまでの怒りとは違う、
じわっと広がる不安。
(もしかして、本当に浮気してるのかも…)
そんな考えが、頭から離れなくなりました。

