D24 白いおりものが少しへる。腹痛少し 便秘ぎみ 

私が6歳の時に弟ができた。
名前はりく。色の白い可愛い弟だった。
私は誰よりもりくの事を可愛がった。

父「ななこはりくの事好きだねー。」

私「だって可愛いんだもん。」

父「ななこだって可愛いよ。」

私「ななこは可愛くないよ。」

父「何言ってる?ななこは可愛いよ。」

私「りくが可愛いの。」

父「ななこもりくもどっちも可愛い。」

私「ななこは可愛くないから頑張るんだよ?」

父「おーい。ママーこっちきてー。」

母「はいはい。何よ。忙しい時に。」

父「ななこも可愛いよね?」

母「ななこ?あははは ななこはお勉強頑張る偉い子だからそういうの関係無いの」

父「何でだよ。ななこ可愛いだろ。」

母「ななこは男顔だもん。」

父「おい。何言ってんだよ。」

母「あーななこのせいでめんどくさいな。」

父「おい!」

私「ねぇねぇ、お母さん私お勉強したい。」

母「そうね。それがいいわ。上行きなさい。またごはんになったら呼ぶから。」


お母さん。。機嫌悪くなったかな。。
大丈夫かな。。


この時の会話は良く覚えている。
母が私の事は可愛いと言わない事を父はとても嫌っていた。
私はふたりが喧嘩することも母の機嫌が悪くなることも嫌で少しでも機嫌が良くなる方法を考えていた。
しかし私は母の機嫌を良くするどころかいつも母を怒らせていた。


母の「ななこ。こないだの塾のテストあれなんなの?」

私「ごめんなさい。」

母「このままだと中学校もっと良いとこ行けないじゃない!ちゃんと勉強やってんの?」

私「やってる。」

母「本当にあんたは可愛くないし、勉強も出来なくて良いとこないよねー。」

私「。。」

母「どんくさいし、がさつだし」

私「。。。ごめんなさい。」

母「ねー泣かないで!めんどくさいから。」

私「うん。」

母「あーママはりくだけいればいいわ。りくは可愛いんだもん。」

こんな会話が日常だった。
私は確かに母の望む成績は取れなかったが、なぜこんなに嫌われる様になったか分からない。


弟のりくはとても可愛い顔をしていた。
良く芸能界に入れたら?と周りから言われていたし、私も可愛いと思っていた。
それに比べて私は本当に普通の、いや冴えない子だったと思う。


私は人の親になった事がないから分からないけど、母親は顔の可愛さでやはりえこひいきみたいなものは出来てしまうものなのか?
それとも下の子どもができたら上の子への気持ちの変化するもの?
母を責める気持ちが今まだどこかにあるけど、母も人間で仕方ない部分だったのかな?といつか許してあげたい。

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