2023.6.24(土) 
知り合いの彫刻家 笠原鉄明さんの個展へ出かけました。(水戸市 常陽史料館) 
常磐線は久しぶり♪

ちょっと余談ですが、小学生の夏休みに、いわきの祖母の家を訪ねた懐かしい記憶。普通列車で挑戦した時は、車窓からの生温い風を社内の首振り扇風機が巡回させながらの旅でした。 あの時の冷凍みかん🍊はたまらなく美味しかったな(笑) 
いわき駅がまだ平(たいら)駅でした。

みどりの窓口で切符を買ったのは○十年?ぶり。今は自由席という商品が消えていて、全席指定だと知りました。もう上野発ではないのですね。 東京から乗車したけれど、ぼんやりしていたら品川からの特急に乗り遅れてしまいますね。

水戸駅で下車したのは初めて!
個展会場に着いたのは夕方になってしまいましたが、
受付で「どうぞ。ちょうど先生がいらっしゃいますよ」と 笠原鉄明さんにお会いし、お話を聞きながら作品を拝見させていただきました。
作者さんが言われるとおり、
天井が高い吹き抜けの展示場は自然の光りが差し込み、素敵な空間でした。それぞれの作品がゆったりと良い表情をしているように思いました✨

小さなものから大きなもの、過去の作品から最近の作品まで、木と向き合う作者さんの創作人生の軌跡に触れることができました。  

それぞれの波間に浮かぶ欠片に想いを巡らせました。

階段を降りた下の展示室にも……
作品とともに、笠原鉄明さん✨ 

後方に 笠原鉄明さん✨

そして、手の作品について 
いろいろな気づきがありました。
叫び、救い、力強さ、華奢、しなやかさ……
顔が分からなくても、手がその人の生き方を物語っているような気がしますね。

腕のなめらかな曲線……
手の厚み、丸み、指の太さ、細さ、先端までそれぞれの特徴をとらえていますね。

手話というコミュニケーションがあるのだから、指先の細やかな動きは大切ですよね。 


これまでも、国展や諸々の発表の場にご案内やご招待いただき、拝見させていただきました。

単体の作品から、その時々の作者さんの境地や世界観に辿り着くのは難しかったけれど、今回の一堂に会した作品たちの点と点が線になり、繋がり合いストーリーが見えてきたように思います。


彫刻作品22点、絵画(作品作りの基となるスケッチ集)1点を通して、天へ向かい伸びる虹、月の見え隠れ、水面に浮かび空を見上げる顔、光りの射す方へ伸ばす沢山の手……など 上に向かっている(希望を求めている)そんなメッセージを受け取りました。

  

長い時の流れの中で、生まれる作品たちへの喜びとともに、ものづくりをする人が直面する苦悩も垣間見られます。 

作品たちが輝ける場所や保管場所を探すのが課題なのでしょうね……



追伸
水戸への道中の車窓から、流れる田風景の写真を撮ろうとシャッターを押したら、通過する駅が飛び込んできました。どこの駅だろう?…… 
ささやかな旅情を想い出に♪  

佳き一日でした🍀