勇気を出して話した。
「この間は、よくなかったと思うよ。お母さん。」
もやもやとした気持ちが、鋭い言葉にならないように、
ゆっくりゆっくり説明する。
「お母さんもなんで、あんなに言っちゃったのか分からない。
好きなように出来るようにと、思っているのにね。」
色々話して、お母さんの言動を動かした衝動は分からなかったけれど、様子が分かって安心した。
話して良かったと思う。
お姉さんにも知ってほしいけれど、押し付けがましいかなぁと躊躇する。
マリッジブルーだしね。
兄貴にメールしとくか…
お姉さんに伝えるかは、兄貴が決めればいいよね。
今、友達から借りた小説を読んでいる。
1ページ毎、大抵泣いてしまうのでなかなか進まない。今、イチバン気になるところに差し掛かっているのに、涙で読めなくなるのでもどかしい。
途中だからなんとも言えないけど、とても可愛いらしくて愛し合ってる夫婦なのに、お互いの大事なことに気付いてるのに触れず、見せない様子が苦しい気がしている。大切だからこそ、そうしていることが。
今回の顔合わせの時の衝動もそうだけれど、お母さんと話していて、どうしてもその時の気持ちが分からないことがある。
説明してもらっても、全く分からない。
それが、お母さんにとってとても大切なことであったりするのですごく困る。
お母さんに限らず、それはもちろん、色々な人達との間で起こるから、たまに途方に暮れる。
分かるということは、本当に難しくて、分かりたいと思って近づくことが大切だと思うけれど、
時々すごく哀しい。
哀しくて淋しい。
まあ、そういうなかなか難しいことだから、分かった、分かり合った、という時に嬉しいという言葉で表現してしまうには勿体ないような、
キラキラして、あたたかくて、爽やかな気分?に包まれるんでしょう。
WBCのイチローのインタビューを観ていていつも羨ましい。
自分の中にある複雑な感情をあんなに伝わりやすく、他の人が感じられるように表現出来るなんて。
あたしにとっては、そう思える。
あたしもキラキラしたものをたくさん渡せるように、受け取れるようになりたいな。