幼き日われがされたるごときまま 母の頤拭ひてをりぬ | しあわせおっぱい→ねむのまちゃんねる

しあわせおっぱい→ねむのまちゃんねる

ねむのまch.のブログ
化学物質過敏症ライターのねむが、色々なところにお出かけして、体験をシェアするよ♪

しあわせおっぱいの鈴木みおです。

今年のNHK介護百人一首の中で,もう一句,ご紹介します。
幼き日われがされたるごときまま 母の頤(おとがい)拭ひてをりぬ
こちらは長崎県の西部稔さん(ペンネーム)の作品。
HPには,こんなコメントがつけられていました。
食べるということは命の大事。
幼いころは,食いこぼしを母に拭われながら命を育んできました。
今,老齢化した人が食いこぼすということは,いのちをこぼしながら余命を費やしてゆくということかと,しみじみ思います。


このコメントに感動して,また涙。
赤ちゃんの食べこぼしを「きたないな~」と思うこともあると思います。
おじいちゃん&おばあちゃんの食べこぼしを「きたないな~」と思うこともあると思います。
赤ちゃんは許せるけれど,KIDSの食べこぼしは許せない人もいらっしゃいます。
赤ちゃんは許せるけれど,ご老人の食べこぼしは許せない人もいらっしゃいます。
でもこの「食べこぼす」ということも,ある意味では「いのちのつながり」を感じる出来事なんですね。
そう思ったら,食べこぼしに大きなLOVEを感じます。
最近,よく食べこぼすようになってきたわたくし。
いつかこんな日が来るのかなぁと,ン十年後に思いを馳せてしまいます。

ちなみに幼き日に頻繁に口の周りを拭いていた長男は,口の周りが汚れないように食べます。
きっとわたしが食べこぼすようになっても,頻繁に拭いてくれるのかもしれません。
次男坊の時には手が回らない時もあったため,口の周りがベタベタになってしまうこともありました。
そんなベタベタの顔がかわいくて,「う~,かわいい」と笑ったり,写真を撮ったりしていました。
なので,今でもそんなに気にならないみたいです。
きっと次男坊に介護される時には,わたしの口の周りはベタベタのままかもしれませんね。