ノアが来て三日目になりました。
行動範囲もじわじわ広がり、最初は一部屋だけだったのが今ではリビングにも来れるようになりました。
先ほどお話ししたように、見えないぶん、それを補うため、部屋の構造や置いてあるものの配置や高さなどをしっかり頭にインプットしていってます。
最初は壁の消火器と書いた赤い札さえ猫に見えるのか、警戒してファーファー威嚇していましたが、今やインプットしたところは見えているのと何ら変わらぬように走ったり普通に行動出来るようになりました。
猫達のことが最初怖かったノア。
でも猫が近付いても気付かない。
近くに来て初めて猫だ!と慌てて威嚇。
自分を守るため、慣れないものには警戒するのは仕方ありませんが、他の猫達にしたら、ノアが敵外心を出してファーファー言うのでつられてファー!っとなってしまう。
うちの中でも神経質な3匹は今もノアを警戒して、ノアを見ると威嚇しています。
そうなるとノアは逃げるしかありません。
基地である部屋に一目散に逃げていきます。
でもすぐ様子をうかがいながら部屋から顔をのぞかせて再び冒険を始めます。
大らかなものおじしない性格だと思います。
見えないハンデがなければ恐らく他の猫にもフレンドリーに接することの出来る子だったでしょう。
見えないゆえの危険から身を守るすべで警戒心が強くなってしまうのは致し方ないことです。
しかし、うちの18才の長老は非常にマイペースで全く動じません。
ノアに威嚇されても全く気にもせずノアのためのベッドやお水もご賞味しています。
横でファーファー言われても完全無視です。
だからノアも長老のがっくんだとわかったら、彼には威嚇も警戒もしなくなりました。
自分を攻撃する危険な存在でないことがわかれば後はノアも友好的です。
しかし、がっくんはやっぱり偉大だなあと改めて私は実感します。
がっくんが4歳の時、先住猫が死にひとりになって、淋しくてやせ細った彼のためにお友達を迎えたのがややでした。
ややと同時期に家族になった亡き愛犬のゴールデンレトリバーのタラの二匹が私の動物達の保護活動をサポートするために天から導かれた子達だったため、我が家は彼女達の到来以来、年々大所帯になる訳ですが、その陰にはがっくんの存在も大きかったのだと思います。
大らかで優しくて、どんな子が来ても受け止める。
どんと構えてお父さん役を務め続けてくれました。
時に遊んであげたり、いっしょに寝たり。
うちの子達はややとがっくんとタラの愛の中で、みんな不幸な境遇から幸せな生活を得ていったのです。
すでにややとタラを含め、がっくんが受け入れて来た子は13匹が先立っていきましたが・・・
がっくんはそうして18年私の側で私と共に歴史を作ってきました。
彼もまた世界で一番、いや、それ以上に特別な存在なのです。
私の歴史そのものです。
そして今回もその大らかな包容力と優しさで、一番にノアの心を和ませてくれました。
ノアはがっくんに受け入れられたのをきっかけにずいぶんリラックスして伸び伸びと出来るようになりました。
本当に偉大ながっくん。
ややももしかしたら彼によって支えられ導かれて、偉大なる母性と愛を開眼していったのかもしれません。
がっくんもきっと天からの使者なんだなあと思います。
それからもう一匹、最年少の3歳のチィ君もノアに友好的です。
ややが最後に育てた乳飲み子・・・
我が家はすでに年寄りばかりなので1人まだ若いチィは遊び相手がいませんでした。
大好きなややも逝き、元気を無くした時期もありました。
そのため毎日数時間遊んであげてきましたが、やはりいっしょに遊べる猫の友達が欲しかったのだと思います。
ノアが到着してからチィはずっとノアをストーカーのようにつけ回し、威嚇するノアを少し離れてずっと見ていました。
興味あるのです。
友達になりたいのです。
でもノアが緊張と警戒から受け入れないので、チィも近付けない。
でもきっとこの二匹は仲良くなる。
生涯の親友になる。そんな気がしています。
すでにノアはだいぶチィへ警戒しなくなりました。
今日はノアが走って興奮してオモチャで遊んでいたら、チィもいっしょにちょっと遊びました。
今後の二匹の友情の物語の展開が楽しみです。
さて、 このノア。
やはり特別な縁で結ばれた子なのだなあと実感しています。
滋賀の施設で会った初対面の時から親愛の情を示してくれましたが、我が家に来て、私の前に来た瞬間から深い親愛を示してくれるのです。
まるで、会いたかったよ。やっとここに来れたよ、というように気持ちを伝えてきてくれるのです。
初日から私が呼ぶと私の元に走って駆け寄ってくる。
どんなに警戒して他の猫に威嚇してても私が行くとピタッと止め私に親愛の情を示すことを優先するのです。
私の足音、気配、声。
全てに反応して嬉しそうに飛んでくる。
みんなにそうなのかと思いましたが、この3日の間に数人、近所の猫好き仲間が見に来ましたが、ノアは明らかに他人への接し方。
私には初対面から家族の接し方だったのに全く違うのです。
やはり縁で初めから結ばれているのだとこの目でも確かめることが出来ました。
私の魂の家族であり、私と共に生き、導くために来たノア。
迎えるにあたっては不安もあったけど、そんなものは彼が家に足を踏み入れた瞬間に消えていました。
来るべきところに来た。
やはり天の導きはあまりにも壮大です。
ノアが今日まで大丈夫になった子。
がっくん。チィ。犬のはるちゃん。
走る、遊ぶ、飛び乗る、飛び降りる、が頭に入れた場所では完全に出来るようになりました。

