医師の問診には的確に簡潔に | 医療とバレーボールとアメリカ留学記

医療とバレーボールとアメリカ留学記

2016年5月9日からアメリカオハイオ州のオハイオ州立大学に留学することとなりました。日本では埼玉の大学病院でリウマチ膠原病内科医をしていました。冨永こよみ選手を中心に上尾メディックスを応援しております。これからは基本的には留学中の日記が主となります。

病気を診断するのに最も大事なのは問診です。

病院に行ったことがある方なら分かると思うが、医者は通常まず問診し、身体診察をし、必要ならば検査を行うというプロセスをとります。

多くの病気は問診でだいたい何が起きたか推察できます。

身体診察と検査はあくまで確認です。

だから、いい医者かどうかの見極めは問診をちゃんとするかが重要なポイントです。

そして、大事なことは必要なことを的確に伝えることです。

患者さんの中にはとても多くの症状を訴える方がいらっしゃいます。

それはお気持ちはとても分かりますが、問診をするにあたって一番重要視するのは「一番辛い症状」です。

ですので、まず一番辛い症状、これを私達は主訴と呼びますが、まずはこれを中心に問診を進めて行き、ひと段落したら、他の症状についても順番に話すとスムーズに病状を把握できます。

そして、たまに問診中に「これは何の病気ですか?」と聞かれることがありますが、答えは必ず医者から答えますので、一通り診察が終わるまでその答えは待ちましょう。

そして、さっさと検査して欲しいという気持ちをぐっと抑えて問診はしっかり受けて下さい。

本当に問診は重要です。

問診はキャッチボールです。

よりよい医療を受けるためにはこんなことでも大きく変わります。