障害者水泳をやり始めて海外遠征も何度か経験させてもらったけれど···パラリンピックに出るということはレベルが違っていました。


強化の合宿も回数が増えたり、パラリンピックに出ると言うことで在京の市役所に連絡をいれたり市長と面談をしたり···


市内の水泳協会やスイミングの子供たち、卒業した中学校や高校、在籍している大学などで壮行会を開催してくれたり。ただ長男一人がヒョコヒョコと出掛けていって泳いでくれば良いのかと思っていた親子(笑)


まわりが本当に応援してくれていることに感謝しかありませんでした。逆言えば···それだけの応援をもらっていることに気づき[こりゃ大変なことになっちゃった!と違った意味でドキドキ。


そんなドキドキしていたのは母親だけだったようで~長男は多くの方に応援をしてもらって気分上向き!やるっきゃない!と鼻息荒くなるばかり。やっぱり大物なのでしょうか?ただの能天気兄ちゃん(笑)


そしてだめ押しが~いつも試合前にカットに行く美容院に北京行きのためにカットへ!帰ってくると何やら紙袋をもってました。

「何買ってきたの?」

「いや~美容院のスタッフのみんなからもらっちゃった。ビックリだよね」

そうなんてす。毎日朝から晩まで忙しく働いてるのに美容院のみなさんが扇子に寄せ書きを書いてくれたり帰る間際にはスタッフ全員で見送ってくれたとのこと。この美容院は現在も通っていて試合前にはガッツリカットにしてもらい気合い注入してもらっています。


そんな多くの方に見守られながら始めてのパラリンピックに向かいます。どう見積もってもタイムはメダルには届きませんが~出るからには最後まで奇跡を信じてタッチバンに飛び込んで行くようです!


そうそう長男を見てくれているコーチは日本代表コーチではないので選手村や会場内には入れませんが長男ともう1人の選手もコーチングしているので試合にあわせて会場に出向き(選手と唯一会える場所がある)指示を毎回出してくれることになっています。


長男はそのコーチの指笛が会場のどこかで鳴り響けば、それだけで落ち着くらしいのです。犬笛?(笑)忙しいでしょうしご家族を日本に置いて長期北京へ···本当にありがたいことです。


そんな回りの人々に支えられている長男が北京に乗り込みます!その後を追って家族も乗り込みます!


さてさてどうなりますやら~
それでさ次回まで~失礼します!







長男が北京パラに向け黙々と練習をしている最中、家族は違った意味でドタバタしてます


パラリンピックに関わっている旅行会社から観戦ツアーのお知らせやらお土産パンフレットやら送られてくる!


「そうか!応援しにいかなきゃいけないのか?北京なら近いから飛行機も長くならなくて行ける!」(私は高所恐怖症→飛行機が怖い、信じていないタイプ)


そうなると···家族全員で行くわけで~
旦那も会社に休暇を取得するためバタバタ、次男も中3の受験生の秋だけど兄ちゃんの応援にと担任に言ったら「貴重な経験だから行っておいで」と!


そうなると~3人全員パスポート作らなきゃ!
マジかぁ!旦那は数年前にフィリピンに行ってるが失効(笑)私なんか新婚旅行以来···そして次男は生まれ初めての海外(笑)完全おのぼりさん状態!


観戦チケット?なんの事やら?
長男が何に出るのかから調べ始め~
運良く長男のバタフライが絡んでいる日程のツアーがあった(笑)


でも金額見て固まった···
マジかぁ。1人こんなにかかるのかぁ~
食事付いてないし(笑)

英語出来ないし~
ましてや中国語なんて出来ないし~

円を換金?どこで出来るんだ?
会場までどうやって行けばいいんだか?
もうハテナマークです(笑)


しかし···まっどうにかなるか~の悪い癖がヌクヌクと出始めてます(笑)飛行機乗ってホテル行って強化の選手の保護者探して聞きまくればどうにかなる!と思っていたら~長男が障害者水泳に入るきっかけを作ってくれたEさんご家族が一緒に行ってくれることに。次の日には帰国される忙しい中、何から何までお世話になってしまいました。


どうにか準備をしているなか旅行会社から観戦チケットが取れないかもと連絡が来たり~「絶対バタフライだけはぶんどってきてください!」とごり押し(笑)どうにか全チケットゲットしてくれました(これは東京パラに長男が参加できたとしてもあり得ることかも···)


パスポート出来た、チケットゲットした、お金も換金出来た、携帯もレンタル出来た(あの頃は海外用のレンタル)···もうドタバタ(笑)


そんな家族のドタバタ劇など露知らず~長男はマイペースに練習。それでいいのですけど···とは言え長男のパラに向けた荷物もやらなきゃで~初めてのパラリンピック。気づくと荷物がドッサリ(笑)こりゃいかんと減らす作業。もう始めてずくしで大変です!(今になっては懐かしい思い出です)


さぁまずは長男が北京に乗り込みます!
私たち家族は遅れて応援に向かいます!
とはいえ珍道中は至極当然(笑)どうなりますやらお楽しみに!
ではでは次回まで~失礼します!


3年前、右半身引きずりながら辰巳に障害者水泳の大会を見に行った。それはアテネパラリンピックに出場した選手のお父さんに会うため。


ちょっと行ってみるか!の気持ちで出かけていっただけだったのに~どこに出会いが落ちているかは誰にもわからないですよね。あの時、出かけていかなかったらお父さんに会わなければ···長男が日本代表になることはなかった


と、言うか~障害者にならなければ多くの人と同じようにパラリンピックの存在を知ることはなかった。いやいや知ろうともしなかったと思います。


Dコーチと「行っちゃう?」宣言をして本当に毎日毎日何やってるの?と思うほど練習に。家にいるよりプールに入ってる時間の方が長くて~家にいると思わず「具合悪いの?」と聞いてしまいました(笑)


初めての事ばかりでフワフワしていても回りはどんどん進んでいきます。在住している市の体育協会の方々が長男のことを応援してくれ、市長や市内の企業等に知らしめてくれました(初めてのことで礼節欠いてしまったことも···反省)


市役所や町の所々に看板を立ててくれたり、駅には大きな垂れ幕を作ってくれたり。本当に感謝しかありません。在住の市には冬季パラリンピックに出場した車椅子の選手がお一人いるようなのですが~大々的に壮行会を行ったのですがその方は怪我をして出場出来なかったりということがあり~壮行会を行っていいかと相談されました(笑)

「どうぞ大々的にやってください!長男は煽てられると調子に乗るタイプなので~よろしくお願いします!」

その一言で体育協会の方や市役所の担当のかたが動いてくれたのです。でもその頃は誰も初めての出場だしメダルのメの字も思っておらず~パラリンピックに初出場!で盛り上がっていました。


ましてや本人も北京に行けるだけでワクワク。
試合に出ることよりも~北島康介さんのたった飛び込み台4を触ってくること、選手村の食堂に興味津々(笑)さすが20歳の若造です!


回りの方々の応援をもらい~
北京パラリンピックが近づいてきました。


さてさてお祭り気分の長男~どうなりますやら
ではでは次回まで~失礼します