前回の続き。
6月10日(月)
江陵は今日もいい天気
昨日ホームプラスで買っておいたバターたっぷりのパンと
韓国ならではのクランキーチップ入りヨーグルトで朝ご飯。
リプトンのティーバッグは家から持参しました
今日は江陵の有名観光地を巡ることにします。
コロナ前までは時間制でチャーターできる江陵観光タクシー
というのがあったようなんですが、現在は利用できず
どのタクシーに当たってみてもチャーターは無理、と言われました
仕方なくとりあえずNo.1名所の烏竹軒(オジュッコン)に向かうことに。
タクシーで10分ちょっとかな、立派な石造りの門がありました。
出迎えてくれるのは2種類のお札とその肖像の主です。
これが現物。
韓国の最高額紙幣50000W札の肖像になっているのが
申師任堂(シン・サイムダン)という女流芸術家です。
5000W札の肖像である儒学者、栗谷李珥(ユルゴク・イ・イ)とは
実の母親と息子という関係なんです。
そんなお二人の住んでいた邸宅がこの烏竹軒。
いやあ~さすが両班、立派なお屋敷ですね。
お寺の山門みたいな立派な門をくぐると…
大きな広場になっていて、右手にまた階段と門が。
これじゃなかなか母屋までたどり着けないなあ…
築500年を越える烏竹軒は国宝第165号にも指定されている
韓国国内に現存する最古の住宅建築のひとつです。
右手が栗谷李珥の肖像画を祀る文成祠という祠堂。
左の建物が烏竹軒です。
この中の夢竜室という部屋で申師任堂が李珥を産んだとされています。
栗谷李珥の肖像画。
朝鮮時代の二大儒学者の一人として並び称されるお方。
ちなみにもう一人は退渓李滉(テゲ・イ・ファン)という人だそうです。
調べました。偉いでしょ
屋敷内には烏竹軒の名のもとになった烏竹がたくさん植わっています。
本当にカラスみたいに黒くてかっこいいです。
広い敷地の中に堂々と鎮座する申師任堂の銅像。
台座には彼女の代表作である〈草蟲図〉が刻まれています。
申師任堂は長年、偉人を育てた母として
また良妻賢母のお手本として位置づけられていましたが
近年になり芸術家として高く再評価されるようになりました。
それでこそ50000W札の顔ですよね
ドラマ〈師任堂~色の日記〉ではイ・ヨンエが申師任堂を演じました。
敷地内には江陵市立博物館もありまだまだ楽しめます。
併設の貨幣博物館では自分の顔をプリントした紙幣造りなども
お約束の顔ハメがありましたので一発やっときますか
たまたま日本では今日新紙幣が発行され、時代がまた進みましたね。
続いては、タクシーをなんとか捕まえて
烏竹軒と並んで江陵観光名所の船橋荘(ソンギョジャン)へ。
大きな蓮池に浮かぶ活来亭からの眺めはまさにザ・朝鮮時代
韓屋(ハノク)の佇まいって本当に風情がありますね。
約3万坪の敷地に大小10棟が並び、現存する個人の邸宅としては
韓国最大規模を誇るそうです。
〈師任堂~色の日記〉〈ファン・ジニ〉〈宮〉などなど
多くのドラマの撮影場所にもなっている風光明媚なところ。
でも、月曜日だからか観光客の姿はほとんど見かけず
アイスアメリカーノを飲みながらしばしマッタリしました
こんな藁葺き屋根の建物(チョガチプ)もありました。
十数年前、世界遺産の安東河回村でこんな家に泊まったなあ…
船橋荘の前には全くタクシーが通らず、大いにアセる
道路に出てなんとかキャッチしてやっと次の目的地へ。
草堂(チョダン)スンドゥブ村という専門食堂が集まったところ。
江陵の海水を使ったスンドゥブ(純豆腐)が有名なんです。
チャ・ヒョニ スンドゥブチョングッチャンというお店。
お店がたくさんありすぎてどれを選んでいいかさっぱりわからず
適当にローカルっぽい感じを出してるこちらにしました。
入ってみると結構大きなお店。
もうお昼はかなり過ぎているのにまだまだ賑わっています。
スンドゥブ定食を頼みました。
例によってあれやこれやいろんなパンチャンが並びます。
メインはおぼろ豆腐ですが、カレイの素揚げ・ヤンニョムケジャン・
おからのスープ・焼き唐辛子・エゴマのチャンアチ・トトリムク・
包み野菜などなど一気にテーブルが賑やかに。
にがりの代わりに海水を使っているので独特の固まらない豆腐に。
カンジャン(醤油)を垂らしながら少しずつすくって食べると
かすかに海の香りがして、これが滋味というものか…
15000W×2=30000Wをカード払いすると引き落とし額は3518円
う~ん、円安が恨めしい
さて、名物料理も食べ終わり、次に行きたいところがあるんです。
果たしてタクシーは行ってくれるのでしょうか
次回に続く…
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