師走に入りさすがに素麺を食べることはないだろうと思っていたら
とんでもない、晴天でめちゃめちゃ気温の高い日がありました
こりゃやっぱり三輪素麺の出番でしょ
大神神社の近くに点在する素麺店の中でまだ訪れたことのない
〈てのべたかだや〉さんへ行ってみることにしました。
国道169号線沿いの三輪山を望むのどかな田園風景の中に
突如現れるモダンな外見の建物が目的の場所。
まるでアートギャラリーかプチミュージアムみたいなスマートさ。
とても素麺を食べさせるお店とは思えません
エントランスに掛かっている暖簾を見ると確かに素麺店のようです。
このデザインのかっこよさに只者ではない感がありありと。
二重になった自動ドアをくぐり抜けると明るく広がる店内。
まるでギャラリーのようですが、展示されているのはすべて素麺です。
モダンジャパネスクの内装によく似合った迫力あるオブジェ。
進物用に美しくパッケージされた各種の素麺。
一見すると和菓子か何かのようです。
石と木を組み合わせたシンプルで清潔感のある店内。
奥に細長く、ガラス窓に向かってふたり掛けのカウンター席が。
他にもテーブル席と桟敷席、大きなカウンターテーブルもあります。
雰囲気はどう見てもカフェですね。
メニューを渡され、カウンターで注文。
3種類からつゆを選び、2種類から麺を選びます。
どれもこれも一癖あるご説明が付いていてありがたや感満載
☆海老塩金つゆのバジル(左)
フレッシュなバジルオイルと大分産かぼすが食欲を誘うさっぱり味。
☆本格黒つゆのとろろ(右)
粘りの強い大和芋を贅沢にたっぷりと乗せ青のりと山葵を添えて…
暖かい日だったのでどちらも冷製にして、麺は〈つるり〉を選択。
エキストラバージンオリーブオイルを使用し
1年以上熟成させた古物(ひねもの)の素麺だそうです。
☆奈良の茶飯いなり(右端)
奈良県産ほうじ茶で炊き上げた酢飯に奈良漬けを混ぜ込んだオリジナル。
番号を呼ばれてカウンターまで取りに行きます。
麺はすべてペーパーカップで提供され、まさに目からウロコ
素麺というより〈THE SOHMEN〉がぴったり。
このカップがまたおしゃれなんですよね~
気になるお味ですが、美味しい以外に言葉がありません。
いやあ、この演出にはちょっと感動しました。
感動ついでにデザートも注文しました。
ぜんざいは3種類。
基本の〈クラシコ〉栗の入った〈シブカワグリ〉ピスタチオ餡の〈ピスタチオ〉
もはや国籍不明のスイーツになってしまっています
☆ぜんざいクラシコ
お菓子司西善こだわりの小豆に東吉野の無農薬よもぎで作った白玉。
エリジールの最高級オリーブオイル〈ネッタリブレオ〉を掛けてお召し上がりください…って意味分かる人何人います?
お口直しには揚げたふしめんに七味塩を掛けた箸休めを。
他にもケーキにアイスクリーム、アフォガードもありまっせ。
ドリンクもおしゃれカフェ顔負けのラインナップ。
いやあ~恐れ入りました
☆ラム酒香る二層仕立ての柿羊羹
吉野の柿専門店〈いしい〉の干し柿を贅沢に使用したオリジナル羊羹。
☆ティーファーム井ノ倉のあったかほうじ茶
写真ではお湯呑に入ってたけど実際は紙コップやった~
三輪素麺の進化ぶりに打ちのめされてよろよろと店を出る。
どこまでも青い秋の空、たわわに実った柿の木。
ミュージアムのような列柱が連なる新たな三輪の里の情景です。
奈良も奥が深いな~
素麺ランチの後は大神神社の摂社をぐるりと巡ってみましょう。
知恵の神様、久延彦(くえひこ)神社。
受験合格・学業向上を願うフクロウの絵馬。
角帽を被った賢そうなフクロウは知恵の象徴です。
一瞬、異国に迷い込んだかと錯覚してしまう光景。
さざ波一つない池の表に映り込んだ茶店兼お土産物屋さんなのです。
さらに進むと鎮女池の中に立つ市杵島姫(いちきしまひめ)神社。
水の神であり芸能を司る弁天さまとしても親しまれています。
三輪の神様の荒魂(あらみたま)を祀る狭井(さい)神社。
病気平癒の神様として絶大な信仰を集めています。
実際に他では見なかった多くの参拝者がいてびっくりしました。
神殿の横にある薬井戸。
万病に効くという薬水が湧き出る井戸で多くの人が汲みに来ていました。
私も一口頂きましたがボケ防止になればありがたいです
摂社をぐるりと回って大神神社祈祷殿まで戻ってきました。
卯年最後の参拝をしようという人が三々五々訪れています。
もうすぐこの天幕も辰の絵柄に変えられるのでしょう。
迎春の準備に忙しくなる神社の最後の静かな一瞬です。
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