コロナのおかげでご近所散歩。
歩いて行ける賣太神社(めたじんじゃ)という神社
古事記編纂の祖である稗田阿礼(ひえだのあれ)を祀っています。
推古天皇の頃の創建とも言われていますが正確なことは不詳。
今日のテーマはこの神社ではなく、その背後に広がる景観です。
神社の横には小さな堀があり川のようにも見えますが
古びた標識が立っていて、読んでみると…
〈大和郡山市指定史跡 稗田環濠及び集落〉
と書いてあります。
環濠集落(かんごうしゅうらく)
中学校の地理か歴史かで習ったような気がしますね
中世の動乱期に散在していた家が有力な豪農や社寺の周囲に集まり
自衛のために濠を巡らせたのが起源とされています。
この稗田地区は日本でも数少ない現存する環濠集落なのです。
集落の規模は約250×250m、濠の幅は約6~8m、
濠の内部には20~30戸の家屋が建ち並んでいます
濠に沿ってぐるりと回りを巡ってみます。
5月の爽やかな気候の下、水辺にはお花もたくさん咲いています
穏やかな水をたたえて濠はどこまでもつながっています。
特徴ある大和棟(やまとむね)の民家の屋根。
渡れそうでも渡れない、このあたりには全く橋がありません。
白壁の土蔵に映える黄色い野の花
長閑な春の日です。
のんびりゆったりと濠をめぐる散歩道。
濠の1ヶ所に小さな橋がありました。
お母さんと女の子がやって来て何かを始めています。
何をしているんだろう…
濠にいるカメに餌をやっていたのです
餌は、うどん。
恐ろしいほどの数のカメが集まって来ました。
落ちないように気を付けて
かなり離れた場所からもカメが餌を求めて水にジャンプ。
濠にいくつも水紋が広がります
夕暮れが近づいてきました。
こんな案内板がありました。
稗田の環濠集落は治水の役割も果たしているそうです。
水に守られる暮らしは同時に水を守る暮らしでもあるのです。
人間と水が共存する姿をずっと大切にしたいですね
近くで楽しむエコなお散歩。
地理と歴史のお勉強にもなって(?)一石二鳥かも
心洗われるひとときでした。
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