復刻版 (オリジナルは2月17日公開)
さあ今度はいよいよ仏教国ミャンマーを象徴する一大建築物、シュエダゴン・パゴダへ行ってみましょう。
ヤンゴン市街の北に巨大なランドマークとしてそびえる黄金の大仏塔です
小高い丘の上に建っているので、東西南北の4ヶ所にある参道は階段以外にエレベーターやエスカレーターも完備。タクシーで乗り付ける外国人観光客は有無を言わせずエレベーターに誘導されます。
もちろん乗る前に裸足になるのは言うまでもありません
10年前には5ドルだった入場料は8ドルに値上がりしていました。
ちなみに、ご推察通り地元の人ならいつでもタダで出入りOK!
ミャンマー人になりきる自信のある方はチャレンジしてみてはいかが
エレベーターを降りたらこんな長い回廊を通って仏塔のもとへ。
雑巾がけ競争をしたくなるような見事な直線ぶりです。
ビルマ文字で何か書いてありますが当然チンプンカンプン
おそらく「廊下は走るな」とか「スケボー禁止」とか「給食のおかわりは2回まで」とか書いてあるのに違いありません。
とにかくめちゃくちゃ広い境内。
公式パンフによると敷地面積114エーカー、境内部分14エーカー、パゴダの高さは326フィートだそうです。
お暇な方はメートル法に換算してみて下さい。
あちこちに祠やお堂が立ち並び、お祈りする人・清掃する人・休憩する人・物見遊山の人などであふれています
長い階段を歩いて上ってくるとこのような光景が見られます。
階段の両側には仏教グッズやお土産を売る小さな店がびっしり軒を連ねています。
立派な木造の天井や柱など、パゴダ以外の部分にも見どころはいっぱいあり、どれだけいても飽きないのがシュエダゴン・パゴダの魅力です
黄金に輝くシュエダゴン・パゴダの勇姿。
9000枚もの金箔が貼られているので眩しいやら有難いやら、見上げるだけでググーンと運気がアップしそうな気がします
尖塔には5000個を超すダイヤモンド、1300個のルビーやヒスイが飾られているとのこと。
最大の76カラットのダイヤを含め、宝石の総重量1800カラットだそうです
すごすぎてリアクションに困ってしまいますが、これが全て信者の人々が寄進したものということに改めて驚かされます。
参拝の仕方に特に厳しい決まりはありません。
境内に無数にある礼拝堂のどこでも自由に入って静かに合掌すればいいのです。
多少の宗派の違いはあってもお釈迦様を拝む気持ちは同じでしょう
あ、そうそう、東南アジア諸国では(特に女性)正座はせずにいわゆる横座りをするのが一般的です。

もうひとつおさえておきたいのが自分の生まれた曜日です。
ミャンマーでは「八曜日」という伝統の暦があり、干支や星座ではなく曜日によって運勢が支配されていると考えられています。
なぜ曜日が8個あるかというと水曜日が午前と午後に分かれているから



仏塔の周囲には必ず8ヶ所の礼拝スポットがあるので、自分の生まれ曜日を探してお詣りしてみましょう。
私は土曜日生まれなので、ナーガに守られた仏様に歳の数だけ水を掛けて(途中で省略したけど

ここまで見て来て既にお気付きだとは思いますが、この寺院、日本のお寺とは全く雰囲気が違います。
パゴダだけでなくどこもかしこもキンキンキラキラ、カラフルな電飾もいっぱい。
おまけに境内の至る所におとぼけキャラが待ち構えているのです。
この人はどこかを指差しているようですがいったいあなたは誰?
真っ赤な口紅にネイルもばっちり、よく見ればピアスも

誘われるままにお堂に入ってみたら、片隅に気持ちよさそうにお昼寝している人が…

さっきの指差しマンは「ちょっとここで一休みしていきなさい」と言っていたのか? (そんなわけないか)
でも心地よい風の通るお堂の隅はお昼寝には最高

お釈迦様に守られてまさにこの世の極楽かも知れませんね

広い境内にはミュージアムやフォトギャラリーもあります。
シュエダゴン・パゴダの歴史や変遷を見ることが出来るほか、肉眼では見られない尖塔の宝石群も写真で確認できます。
この他、仏足石や釣鐘、王の像、聖霊の像、錬金術師の像、インド式仏塔、聖なる菩提樹、果てはぐるぐる回るゲーセンみたいなお賽銭入れ…
寺院というよりテーマパークに近いです
お堂では多くの信者が祈りを捧げています。
頭上にはシャンデリア、仏様の背後にはフィーバー状態の電飾がくるくる回っていて、いよいよ有難い地上の楽園がここに出現しているのです

楽しくなければお寺じゃない、こんなキャッチコピーが似合いそうなシュエダゴン・パゴダ。
実際、南国の青い空の下この光景に包まれていると、日頃ちっぽけなことで悩んだりする自分が本当に馬鹿みたいに思えます。
この国の人々の穏やかさと優しさとある種のテキトーさに触れ、人生何とでもなるさ、今を楽しんだ者が勝ちという超ポジティブ思考が湧き上がってくるのです。
これこそ真のパワースポットと言えるのではないでしょうか




シュエダゴン・パゴダの魅力をお伝えしました。
どうです、行ってみたくなったでしょう?
足の裏を鍛えてぜひチャレンジを

次回はまたまた謎が深まるエピソードをお届けします。
お楽しみに
