本日2026年5月13日に小田急電鉄の2026年度設備投資計画が発表されました。その詳細について見ていきます。
「安全対策の強化」
①ホームドアの整備
②耐震補強等工事
「サービスの向上」
①5000形の新造
②3000形のリニューアル
③新型ロマンスカーの車両設計
④駅改良工事
「持続可能な運営体系の構築」
①大野車両工場の移転計画
②ワンマン運転に向けた工事
③信号扱い業務の集約
という内容が挙げられました。今年度は586億円を投資するようで、昨年度の436億円から150億円多く投資されることになりました。
本日営業運転を開始した5000形5066f
まずは「安全対策の強化」から見ていきます。
①「ホームドアの整備」について、今年度は経堂と和泉多摩川に整備されるとのことです。また今年度の内容ではないものの初出情報もいくつかあり、「2032年度まで(ホームドア)供用開始予定の駅」の所に、既出情報では、新宿〜本厚木までの全駅と江ノ島線の中央林間、大和、藤沢の37駅に整備との記載だったのが、今回新たに愛甲石田、伊勢原、湘南台、多摩線全駅が追加されています。これによって将来的に多摩線内や新宿〜伊勢原間でのワンマン運転も考えられる状況になってきました。ホームドア整備駅が本厚木から伊勢原まで伸びたのは総合車両所が設置予定の伊勢原までワンマン運転を行ったほうが都合がよいからかもしれません。
②「耐震補強等工事」について、激甚化する自然災害に備えて、JR相模線高架橋や複々線区間の高架橋、読売ランド前、相武台前、座間、新松田の各駅での耐震補強工事、藤沢本町〜藤沢間の法面補強工事を進めていくとのことです。酒匂川橋梁の塗り替え工事は今年度完了予定とのことです。
続いて「サービスの向上」について見ていきましょう。
①5000形の新造について、10両1編成というのは本日運行開始の5066fのことでしょう。気になるのが8両2編成という記述です。新宿〜新松田間の各駅が10両対応のホームになった中、ここに来て8両編成を新造する意図が気になります。今後の人口減を見据えて10両の運用を8両で置き換える可能性や、多摩線の6両運用を置き換える可能性、若しくは2000形の置き換えを始める可能性も考えてしまいます。相鉄が13000系を8両で製造したように最近は「8両回帰」ともいう傾向があるのでしょうか。8両編成に車番がどのように付番されるのかも気になりますね。8000形の置換用との記載はありませんが、今後の車両動向はどのようになるのでしょうか。
②3000形のリニューアルについて、6両3編成がリニューアルされるとのことですが、3273fは今年度分と考えられるので、3273fと3275f〜3277fの内2編成がリニューアルされるのでしょう。来年度くらいに3275f〜3277fの残った1編成をリニューアルすることで3000形3次車以降の6両編成は全て更新車となり、1000形との異形式併結も見られなくなる可能性が高くなりそうです。
③新型ロマンスカーの車両設計については、VSEの後継、EXEの置き換えである80000形の開発を進めていくとのことです。
④駅改良工事について、新宿、鶴川、藤沢の3駅の改良工事が進んでいくということです。改良工事の画像イメージも今回明らかになりました。「ホームドアの整備」の所で、鶴川と藤沢はホームドアを2027年度に設置予定とのことで、改良工事に合わせてホームドアを設置するということなのでしょう。
3000形6両更新車と未更新車の並び
右側の3276fは1057fと組んで10両で運転することが多いですが3276fもリニューアルされた場合10両での運転は見納めになってしまうかもしれませんね
最後に「持続可能な運営体系の構築」について見ていきましょう。
①「大野総合車両所の移転計画」について、相模大野の車両基地は開設から60年以上経過し、10両編成が一度に検査出来ないといった問題も生じているようで、伊勢原〜鶴巻温泉間に移転するようです。この情報自体は既出ですが、今回明らかになったこととして、今年度は土地取得の手続きと、次年度以降の工事着手を見据えた詳細設計を行うとのことです。そして今回伊勢原の新総合車両所のイメージ画像が明らかになりました。
②「ワンマン運転に向けた工事」について、2030年頃から新宿〜相模大野間でのワンマン運転開始に向けた車両改造を実施するとのことです。割と先の話ですが、小田急でも登山線用1000形と4000形以外の編成でもワンマン対応となることになりますね。今までは2030年頃のワンマン運転区間が新宿〜向ヶ丘遊園だったのが相模大野までに伸ばされています。伊勢原までホームドア設置予定になった辺り将来的には伊勢原までワンマン運転を行うつもりだと考えているのですが、一旦ワンマン運転が相模大野までになるとのことで、例えば(一部)の急行が相模大野以西各駅停車になり各駅停車が新宿〜相模大野間でのワンマン運転になるとか、町田〜小田原間の6両急行を全区間各駅停車化して、本厚木行の各駅停車の一部を相模大野止まりにしてワンマン運転になる可能性もあるかもしれません。
③「信号扱い業務の集約」についてですが、事故や自然災害などで大きくダイヤが乱れた場合に、現状は駅や車両基地の信号取扱業務を実施しているものを、運輸指令所で一元管理するように改修を行うとのことです。ダイヤが乱れた際の混乱が減ることを望みたいですね。
〈結び〉
小田急の今年度の設備投資計画の内容は、昨年度よりも150億円多く投資するということで、かなり盛りだくさんな内容となっております。初情報も多く、今後の小田急で気になることも多くなってきました。

